今回は、2連戦目のF1第9戦オーストリアGP。休む間もなく現地に飛び立ったムッシュ柴田氏が週末の様子をお伝えしていきます。宿の雰囲気、最高ですねぇ。
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(おそらく)F1史上初のGP3連戦のひとつ目、フランスGPを終えた翌日の月曜日、まずはTGVでマルセイユからパリに移動し、
ドゴール空港のホテルに1泊。翌朝ウィーンに飛んで、そこでレンタカーをピックアップして、150kmほど離れたオーストリアアルプスの山の中へと向かいました。
今年の宿のある町は、昔は湯治場だったそうで、このホテルも19世紀の温泉付き病院を改造したんものなんだそうな。
これで1泊朝食付き8000円は安い!仕事じゃなくバカンスで、来たかったな……。
という思いを振り切って、レッドブルリンクに向かいました。
途中の高速道路上では、どっからどう見てもフェルスタッペンファンのキャンピングカーに遭遇しました。オランダからここまでは1100km以上ありますが、そんな距離にめげる人々ではありません。
この週末、金曜日まではずっとどんより天気でした。
でもパドックでは生ハムのスライスやソーセージなどなど、この地方の名物を大盤振る舞いして盛り上がってました。
木曜日に行われたドライバー定例会見も、楽しかったです。発言詳細は尾張くんのレポートを見ていただくとして、
この二人、ほんといい雰囲気でした。
再婚してパパになってからのキミ・ライコネンは、すっかり丸くなってかつてのアイスマンのイメージじゃないんですが、それでも会見の場でこれだけにこやかなのは珍しい。ダニエル・リカルドの満面の笑みが、伝染した感じでした。
一方、フランスで結果を出せなかったトロロッソ・ホンダの二人は、戦闘力不足の原因がよくわかってないこともあって、ちょっともやもやした感じでしたね。
中でもなかなか結果の出せないブレンドン・ハートレーは、また更迭の噂が再燃してるし、ちょっと表情も曇りがちでした。
チームメイトに倣ったのか、今回からおヒゲを生やしてましたけど、爽やかキャラで売った方がいいと思うんだけどな~。ちなみに時計も私物のチープカシオから、チーム支給のものに替えてました。これまた自分の好みを通せばいいのに。ちょっと迷いがあるのかなあ。
こちらは何の迷いもなく、日本VSポーランド戦に熱中する牧野選手。
でも彼のコース解説、すごく勉強になります。
理論派なんでしょうね。すぐにでもF1解説できるくらい明解で説得力があって、わかりやすく説明してくれます。途中からホンダの田辺豊治エンジニアも加わって、「ほお~、そうなんだ」と、実に興味深そうに聴いてました(笑)。
その田辺さん。金曜日のFIA会見ではトロロッソのフランツ・トスト代表、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表に挟まれる形で出席。
両チームへのパワーユニット供給について、「もちろん凄いプレッシャーを感じてますが、2チームに公平に、かつ戦闘力のあるパワーユニットを供給できるようベストを尽くします」と、覚悟を語ってました。今から来季が楽しみですが、まずは今季のトロロッソ・ホンダで、バーレーン並みのパフォーマンスをコンスタントに出してほしいですね。