MotoGP第8戦オランダGPの初日セッションを終え、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合21番手につけた。MotoGPマシンをTTサーキット・アッセンで走らせることに苦慮しながらも、タイム短縮の余地はまだあると語る。
第8戦開催地であるオランダのTTサーキット・アッセンは中上にとって、Moto2クラスに参戦していた2016年に優勝、2017年には3位表彰台獲得と相性のいいサーキット。しかし、初日はやや苦戦した。
フリー走行1回目は22番手、2回目は20番手と低迷。総合ではトップのマーべリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ・MotoGP)から約1.5秒差の21番手となった。
アッセンは自身のライディングスタイルに合っていると語っていた中上だが、Moto2マシンとMotoGPマシンの走らせ方の違いに苦しんだようだ。
中上は「今日は、少し厳しい一日になってしまいました。今はMotoGPマシンでこのコースに合うライディングを模索している最中です」と初日セッションを振り返る。
しかし一方で光明も見えているようで、「フリー走行1回目から2回目にかけて、最終セクターはかなり速く走れるようになりましたが、セクター1からセクター3まではまだまだ改善の余地があります」と冷静に分析。
「どこでタイムをロスしているかはわかっているので、今日の結果をじっくりと振り返って、明日のセッションで大きく向上をねらいます」
前戦カタルーニャGPでは初の予選Q1突破を果たし、Q2に進んだ。これには中上自身、自信がついたという。2戦連続予選Q2進出に向け、まずはフリー走行3回目で上位につけたいところだ。