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『花のち晴れ』“天馬くんロス”を一瞬で解消? 中川大志、乙女心を刺激しまくる高校生役での変貌

2018年06月30日 07:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 神楽木晴(平野紫耀)と馳天馬(中川大志)のバトルが決着するも、続編への香り漂うエンディングで幕を閉じた『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。最後の最後まで音(杉咲花)を優しく支えた“天馬くんロス”に陥る女性が続出したのは言うまでもないが、そのロスはわずか数時間で解消することになる。深夜1時35分、白ランからブレザーへと制服替えした中川が、『覚悟はいいかそこの女子。』(MBS・TBS系)で180度キャラ変し、私たちの前に再び降臨したのだ。


 『花のち晴れ』で中川が演じた馳天馬は、「実は白馬で移動してるんじゃないか?」と錯覚を起こすほどのキラキラ王子。“音との結婚”という母の遺言を守るため……いや、自分が愛する音との幸せな未来を築くため、一途に音を思い続けてきた。


 そんな天馬の胸キュンゼリフは、数知れず。例えば第3話、庶民狩りにあってしまった音のもとに駆けつけた天馬は「音は言ったよね? 天馬くんの自由に生きてって。なら、今日から好きに生きる。もう我慢しない、音への気持ちを」と、心に響くドストレートな告白。さらに第4話では「僕がそばにいてほしいのは世界でただひとり。音だけだから」、第5話では「もし音の隣に僕がいてもいいなら、もう音を離さない」……とまぁ、思い出しただけでもニヤけてしまう王子様発言を繰り出してきた。


【写真】真っ白な制服に身を包む天馬とカラフルなカーディガンを身にまとう古谷


 正直、クサすぎて一歩引いてしまいそうなセリフだが、馳天馬が放てば「天馬くん……」と目をキラキラと輝かせて、一歩前に出たくなる。もちろん天馬が持つキャラクターもあるが、それを違和感なく演じられる中川のイケメン力と演技力には唸るばかりである。


 そんな天馬が最終回で残したのは「ありがとう、音。最後まで僕を選ぼうとしてくれて。それだけで、僕は十分幸せだよ」という馳天馬らしいフレーズ。「選んでくれて」ではなく「選ぼうとしてくれて」という言い回しが、より一層切なさをかき立てる。音の気持ちが晴にあることを察しながらも、音を受け入れてきた天馬の優しさに、誰もが「泣いてもいいよ」と寄り添いたくなったことだろう。愛莉(今田美桜)の「これから楽しいこと、たっくさんあるよ」という励ましに「そうかな?」と微笑む姿にはちょっぴり救われたが、全編を通して辛い感情に耐えて音を愛し続けてきた天馬の気持ちを考えると、やはりやりきれない。と同時に、見事に“天馬くんロス”に陥っていくのだった。


 だが、その数時間後、ひらひらと桜が舞い、キラキラと光が差し込み、キャーキャーと女子高生たちが群がるその中を、満足そうな笑顔で歩く男子高生・古谷斗和として、中川大志が再び姿を現わす。関東圏で、ドラマ『覚悟はいいかそこの女子。』の放送がスタートしたのだ。


 『覚悟はいいかそこの女子。』は、椎葉ナナの人気コミックが原作。10月に映画公開が決定しており、ドラマ版では「エピソード・ゼロ」となるオリジナルストーリーが描かれる。中川が演じる古谷斗和は、イケメンだが恋愛経験ゼロという究極のヘタレ男子。第1話では、杉野遥亮演じる肉食系男子・内藤冬馬が、意識せずとも女子から騒がれる斗和にライバル心を燃やし、女子人気を奪おうと奮闘するストーリーが描かれた。


 映画の前日譚ということで、まだ斗和のヘタレ要素はそれほど登場していないのだが、女子に「ちょっと太っちゃった?」と言ってみたり、筋肉は英語で「ゴールドミート」と言ってみたり、彼氏にするにはちょっと……という怪しい要素がチラホラ。その無邪気な姿も愛おしく、さらには新見律(健太郎)、澤田惟智也(甲斐翔真)、久瀬龍世(若林時英)とともに、学園生活を全力で楽しむ斗和の姿は癒やし効果抜群。天馬とのギャップにグッとくることはもちろん、幸せそうに笑う中川……もとい斗和に救われた気持ちになったのは私だけではないはずだ。


 一方で、中川といえばauのCMで演じる細かすぎる“細杉くん”も話題。長髪にメガネ姿で、幼なじみの高杉くん(神木隆之介)と繰り広げる息の合った演技は絶妙で、これまた女子から黄色い声援を浴びる天馬や斗和を演じる役者と同一人物とは思えない。ちなみに7月6日に公開となるカルテット主演映画『虹色デイズ』で演じるのは、王子系、ヘタレ系、細かすぎ系ともまた違うモテモテのチャラ男役。そのどれもが“高校生”という役柄にもかかわらず、さまざまな角度から乙女心を刺激しまくる、恐るべし中川大志。これからも、注目するしかない。


(nakamura omame)