情報サイト「債務整理の森」を運営するグリーンライトは6月28日、借金に関するアンケート調査の結果を発表した。男女300人に「婚約者に借金があるとわかったらどうするか」を聞いたところ、「とにかく話し合いをする」という人が57%で最も多かった。
次いで「ひとまず結婚は延期する」という人が31%、「破談にして別れる」という人が11%だった。「気にせず結婚する」という人はわずか1%だった。
借金をする人は何度も繰り返す傾向 結婚前に誓約書を作るべし
同社は、婚約者に借金があるとわかったときはまず「借金をする事になった理由と、借り入れをしている金額や返済額を確認しよう」と呼びかけている。複数の借入先がある場合は、全ての明細を出させるべきだという。
次に、借金の原因を聞きだす必要がある。病気やケガ、奨学金による借金であれば、仕方がない部分もあるが、遊ぶために借金をしていたとなると話は別だ。
「友人と遊ぶためとか買い物の浪費、パチンコなどのギャンブルのために、消費者金融から借り入れをしているということであれば、結婚すると苦労することが目に見えているので結婚しない方が良いです」
また同社によると、借金する人は何度も繰り返す傾向があるという。"借金癖"があると、現在残っている借金を返済しても、また借金をしてしまう可能性が高い。その場合も結婚を考え直した方がいいだろう。
話し合いをして、それでも相手と結婚したいときは、誓約書を作るのがいいという。誓約書の内容は「二度と借金をしない」「もしも約束を破ったら離婚されても異議を申し立てない」といったものだ。
「結婚当初にこうした約束をしておけば、相手が約束を破ったときに離婚しやすくなりますし、慰謝料請求も認められやすくなる効果があります」
「完済するまでは子どもを作れないケースが多い」
もし借金が発覚した相手とそのまま結婚した場合、家庭生活はどうなるのか。同社は、「相手の名義でローンを組めない可能性が高くなります。サラ金やカード会社からの借金があると、住宅ローンなどの審査も通りにくくなります」と説明している。自分に経済力がない限り、住宅ローンを組むことも諦めざるを得なくなる可能性があるということだ。
また当然、毎月の借金の返済で生活費が圧迫される。さらに子どもが生まれると出費がかさむことから、「完済するまでは子どもを作れないケースが多い」という。
たとえ結婚しても自分まで返済義務を負うわけではない。しかし同居していれば、債権者からの催促の電話が掛かってきたり、督促状が届いたり、裁判所から呼び出し状が届いたりする。こうしたことがストレスになることもある。
こうした問題を踏まえて同社は、「結婚前に相手や自分に借金があるならば、結婚前に債務整理をして問題を解決した上で結婚を進めることをお勧めします」としている。