2018年のブランパンGTシリーズおよびIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジに参戦しているストラッカ・レーシングは6月28日、元F1ドライバーで“鉄人”の異名を持つベテランドライバー、ルーベンス・バリチェロを7月28~29日に開催される『トタル・スパ24時間』で起用すると発表した。
2011年にF1を引退したバリチェロは翌年、アメリカに渡ってインディカー・シリーズのフルシーズンを戦い、その後は母国で行われているストックカー・ブラジルなどで活動を続けている。
スポーツカーレースでは2016年のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第1戦デイトナ24時間に、“強豪”ウェイン・テイラー・レーシングから参戦し総合2位を獲得。また2017年には、元F1ドライバーのヤン・ラマースを擁すLMP2チーム、レーシングチーム・ネダーランドからル・マン24時間にも出場した。
今回のスパ24時間参戦によって“世界三大耐久レース”のすべてに出場することとなるバリチェロは、ストックカー・ブラジルに参戦中のフェリペ・フラガ、DTMのメルセデスAMG陣営でリザーブドライバーを務めるクリスチャン・ビエトリスとともに、ストラッカ・レーシングが走らせる44号車メルセデスAMG GT3をシェアする予定だ。
「かつてF1で走ったスパ・フランコルシェンで、ふたたびレースができるのがとても楽しみだよ。スパはF1で初めてポールポジションを獲得した思い出の場所なんだ!」とバリチェロ。
「僕は今でも“アクティブに”ブラジルで活動している。そんな僕にスパ24時間参戦のチャンスをくれたストラッカ・レーシングにはとても感謝しているよ」
「良き友人であるフェリペ(・フラガ)と一緒にレースができること、そしてクリス(・バンコム)とクルマをシェアするのを楽しみにしている。すべてがうまくくいけば、僕たちが競争力のあるラインアップであることを証明できるはずだ」
メルセデスAMGのサポートを受け、3台体制で2018年シーズンを戦う同チームは今回、バリチェロらが乗り込む44号車メルセデスに加えて、レギュラードライバーのマキシミリアン・バーク/マキシミリアン・ゴッツ/アルバロ・パレンテ組の43号車メルセデスAMG GT3を、IGTC/ブランパンGTシリーズのプロクラスにエントリーすることをあわせて発表。
残る1台の42号車メルセデスは、チームオーナーのニック・レベンティス/ルイス・ウイリアムソン/クリス・バンコム/デビッド・フマネッリ組という布陣でプロ-アマクラスに参戦するという。