女子高校生・女子大生の動向調査・研究を行うカールズトレンド研究所は6月28日、「女子高生のスマホ依存に関する意識調査」の結果を発表した。調査は今年6月に実施し、15~18歳の女子高校生145人から回答を得た。
女子高生に「スマホ依存」の認知度を聞くと、「知っている」が93.1%だった。意味については、
「何も用がないのにSNSアプリを開き、寝る時間も削ってスマホを弄ったり、常にスマホがないと落ち着きがなくなること」(高3)
「メッセージの返信が気になってほかのことに集中できなくなること」(高2)
「スマホがないと不安になったり、少しでも光ったり通知が鳴ると気になってついついいじってしまう」(高3)
などの声が上がった。「スマホ依存」はコミュニケーションアプリへの依存とイメージする人が多いようだ。
中には「勉強が手につかなくなってしまった」という人も
また22.2%が自分自身を「スマホ依存」だと認識しており、「ややそう思う」も含めると79.2%にのぼる。「そう思う」と明確に自覚している人の割合を勉強時間別に見ると、「1時間以上」が12.5%なのに対し、「1時間未満」は29.1%となった。勉強していない人の方がスマホに夢中のようだ。
「スマホ依存」にならないように気をつけている人は44.5%。一方、それ以外の人は「対処法がわからない」「みんなが使っているから」など自分だけでは対処しづらい状況が浮き彫りとなった。
スマホ依存が学力低下につながると思うかについては「つながる」と回答した人は68.9%で、
「勉強が手につかなくなってしまったから」(高2)
「勉強をしていてもメッセージが来るとすぐに返したくなるから」(高3)
という声が寄せられた。スマホに触れたい気持ちが勉強への集中力を阻害すると感じている人も少なくないようだ。「学力低下につながらない」と回答した31.2%は、
「勉強は勉強。遊ぶときは遊ぶ時と決めていたから」(高3)
「あくまでも学力低下は自分のせいなので」(高3)
という声があがっている。セルフコントロールが出来るか否かが学力を左右するのかもしれない。