F1第9戦オーストリアGPはレッドブルのホームグランプリであり、トロロッソ・ホンダとしてもここで良い結果を出したいと、ホンダF1テクニカルディレクター、田辺豊治氏は語った。
グランプリの舞台レッドブル・リンクは、全長4.318km、平均速度約240km/hの高速サーキット。標高が高いこともあり、パワーユニットに厳しいコンディションでの戦いとなる。
「3連戦の第2戦目となるオーストリアGPは、レッドブルグループにとってのホームレースになります。ここでレッドブル・トロロッソ・ホンダとしていい戦いをしたいと思っています」と田辺テクニカルディレクター。
「レースの舞台となるレッドブル・リンクは緑豊かな美しい丘陵地帯に位置し、起伏に富むコースレイアウトと、前回のフランスGPを越える60パーセント前後の高いエンジン全開率が特徴として挙げられます。標高が約700mと高く、平地に比べて空気が薄いことで、冷却効率の低下やターボチャージャーの仕事量上昇が起こりますので、高い全開率と合わせてPUにとってはタフなサーキットです」
「このサーキットでの基本的なエネルギーマネージメントについては大きな懸念はありませんが、予選ラップタイム、レース中の戦闘力など、トータルでPUパフォーマンスを発揮できるように最適な設定を煮詰めていきます」