カルロス・サインツJr.が2019年にどのチームでレースをするのかは、自分で決められることではないが、本人はルノーに残留したいという意思を示している。
サインツJr.はレッドブルとの契約下にありながら、2018年シーズンはルノーに貸し出されている。2019年にダニエル・リカルドが現在のチームを離脱した場合、23歳のサインツJr.はレッドブルに呼び戻される可能性がある。
しかしルノーに残留することができれば喜ばしいと、サインツJr.は語っている。
「ルノーに残れたらうれしい」と彼はスペインのEl Pais紙に対して話した。
「僕は自分がいる場所に満足している。このチームはポテンシャルが大きいと思うし、何が起ころうとも、僕たちがここルノーでやってきていることをとても誇りに思っている」
「僕にとってチームに残るのは喜ばしいことだ」
シーズン序盤はニコ・ヒュルケンベルグに遅れをとっていたサインツJr.だが、徐々に調子を上げ、現在はチームメイトと肩を並べるまでになった。
この非常にバランスが良いドライバーラインアップはうまく機能しており、チームのアドバイザーであるアラン・プロストは、このラインアップが変わらないことを望んでいる。
「しばしばチーム内では、ドライバーの態度やどのようにエンジニアたちと仕事をするかといったことに、大きな違いが出ることがあるものだ。しかし私が見たところでは、このふたりはお互い非常にうまく補いあっている」
「重要なのは彼らが同じ方向に向かい、チームを最高な状態に仕上げているということだ」とプロストは述べた。
ルノーF1でマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールもプロストに同意しており、以下のように語っている。
「ふたりのドライバーから感じる忠誠心は極めて重要だ。なぜなら我々はいまだチームを作り上げている最中だからだ。我々はまだ最高レベルには達していないので、自己中心的な人間を入れる余裕はない」
サインツJr.のF1における野望は大きいが、彼は忍耐強くルノーとともに成長していきたいと話す。
「僕には僕の野望があり、高い競争力を備えている。優勝したいんだ。今のF1では他のチームより1.5秒速いチームが3つあって、僕たちはその他のチームのなかではトップにいる」とサインツ。
「僕たちにはまだまだ成長を遂げるべき部分が多くあり、それがひと晩でできることはないと分かっている。けれども、できれば来年かあと2、3年のうちにそうなることを願っているよ。急ぐ必要はないんじゃないかな」