マクラーレンは、フェルナンド・アロンソを今季末で失った場合、後任として経験あるドライバーを雇いたいと考えており、候補にはキミ・ライコネンが含まれていると報じられている。
アロンソが加入してから4年目になるが、マクラーレンは低迷から抜け出せず、ルノーのパワーユニットを搭載した今年も、トップ3に近づくという目標は果たせていない。
チームの状況から、アロンソは今季末でF1から退くとの見方が強まってきている。アロンソは世界三大レース制覇という夢を持っており、インディ500優勝でそれが達成できるため、インディカーに転向する可能性がある。マクラーレンのボス、ザック・ブラウンは、何らかの形でアロンソをマクラーレンに残したいと発言、インディカー参戦計画を推し進めようとしている。
アロンソは2019年のプランについてはF1がサマーブレイクに入るまでは考えないと述べているが、チームは彼が去る場合に備え、後任ドライバーの検討に入っているようだ。ダニエル・リカルドに高額のオファーを行ったとの説がフランスGP前に報じられたが、候補者のなかには現フェラーリドライバーのライコネンも含まれているとSky Sportsが伝えた。
ライコネンとフェラーリの現契約は今季末までとなっており、フェラーリは2019年に向けてセバスチャン・ベッテルのチームメイトとして育成ドライバーのシャルル・ルクレールの起用を検討しているといわれる。ルクレールは今年、ザウバーでF1にデビュー、見事なパフォーマンスで高い評価を集めている。
Sky Sportsの取材に対し、マクラーレンのスポークスマンは「ドライバーの問題についてはお話ししない」とのみ答えたということだ。
チームはジュニアドライバーで現在F2に参戦するランド・ノリスを昇格させたいと考えている。昨年までマクラーレンのコミュニケーションディレクターを務めたマット・ビショップは、アロンソが残留するなら、チームメイトとしてノリスが選ばれるが、アロンソが去る場合、ストフェル・バンドーンが残留する可能性も出てくるとの見解を示した。ただし、バンドーンとノリスのペアでは経験が足りないため、マクラーレンはひとりは経験あるドライバーを起用することを目指し、候補者を選んで交渉を行っていくだろうとビショップは言う。
現在39歳のライコネンは、2001年にザウバーからF1にデビューした翌年にマクラーレンに移籍、2006年まで同チームで走った。