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アストンマーチン、725馬力を誇る新旗艦モデル『DBSスーパーレッジェーラ』発表

2018年06月27日 15:41  AUTOSPORT web

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アストンマーチンの新型フラッグシップ『DBSスーパーレッジェーラ』
イギリスの老舗自動車メーカー、アストンマーチンは6月26日、同ブランドのフラッグシップモデル“DBS”の名を冠した新型グランドツーリングカー『アストンマーチンDBSスーパーレッジェーラ』を発表した。

 映画『007』シリーズに登場する“ボンド・カー”として知られるアストンマーチンのフラッグシップモデル、DBSが2012年に生産終了となった第2世代以来、6年ぶりに復活する。

 現行ラインアップにおける旗艦モデル『ヴァンキッシュS』に代わって同ブランドの頂点に君臨することとなる『DBSスーパーレッジェーラ』は、アストンマーチンDB11をベースに開発が行われてきた。

 フロントに搭載されるエンジンはベース車と同じ5.2LツインターボV12エンジンながら、搭載位置を車体の低い位置にマウントして動力性能の高めたほか、最大出力も608PSから725PS/6500rpmへと大幅に進化させ、最高速度は340km/hに達する。

 また同エンジンは最大トルクも900Nm/1800~5000rpmまで高められており、リヤに搭載されたZF製8速オートマチックトランスミッションを介して後輪に送られたトラクションは、0-100km/h加速をわずか3.4秒、0-160km/hを6.4秒という驚異的な加速力を誇る。

 今回新たに与えられた『DBSスーパーレッジェーラ』という車名には、かつてアストンマーチンとコラボレーションしてDB4、DB5、DB6マーク1を手がけたイタリアのカロッツェリア・ツーリングが持つ超軽量構造テクノロジー“スーパーレッジェーラ”の名が入っており、同モデルの登場によって、ふたつの伝統的ネームバリューが同時に復活することとなった。

 その新型モデルのシャシーは主に軽量のアルミボディが用いられ、2+2シーターでありながら乾燥重量は1693kgに抑えれている。エアロダイナミクスでは、DB11に採用された“エアブレード”をはじめとする革新的な空力コンセプトが継承されたほか、『ヴァルキリー』やWEC世界耐久選手権に参戦している『バンテージ』のGTEマシンにみられるオープン・スタープル、カーリーキューといったボディサイドを流れる空気を制御する空力デバイスを新たに採用。

 さらに、F1にインスパイアされたダブルデュフューザーを取り入れることで、ドラッグを増やすことなく最大180kgのダウンフォースを生み出すことに成功したという。

 エクステリアではフロントに大胆な大型グリルを採用。内部にハニカム構造を用いるグリルと、ボンネットに空けられたフレア状のアウトレットによって、ダイナミックでスピード感溢れる造形が作り出された。また、ボディサイドとリヤは筋肉質なボディをまとうことで、力強さを兼ね備えている。

 アルカンターラの内装が標準装備されるインテリアは、人間工学に基づく直感的で流れるようなラインを組み合わせることで、エクステリアと同様に大胆なデザインを構築。ドライバーを包み込むスポーツプラスシートは優れた快適性とホールド性を両立し、長距離の移動でも快適さをそのままにドライブを楽しむことができるという。

「DBSスーパーレッジェーラは、アストンマーチンの偉大な名前の復活させるだけでなく、スーパー・グランドツーリングカーの頂点に戻ってきたといえるだろう」と語るのはアストンマーチンCEOのアンディ・パーマー博士。

「きわめて細かな部分までこだわり抜いたデザインが、カーボンコンポジットと軽量アルミボディで表現されたこのクルマは、存在感とカリスマ性を備えている」

「その内部に搭載されたツインターボV12エンジンから得られる驚異的なトルクのおかげで、DBSスーパーレッジェーラは息を飲むようなパフォーマンスを秘めているが、エアロダイナミクスやエレクトリックデバイスによって、あらゆるドライバーと協調するように磨き込まれている」

「このように執拗なまでにエンジニアリングされ、とてつもなく強力なパフォーマンスを秘めるDBSスーパーレッジェーラは、まさしくアストンマーチンのフラッグシップに相応しいモデルだ」

 2018年第3四半期にデリバリー開始が予定されているアストンマーチンDBSスーパーレッジェーラの価格はイギリス本国で22万5000ポンド(3270万円)、ドイツでは27万4995ユーロ(3520万円)、アメリカでは30万4995ドル(3350万円)となっている。