ポール・リカール・サーキットのミストラル・シケインは、すべてのドライバーからの支持を得られなかったため、来季のF1フランスGPでは廃止が検討される見込みとなっている。
シケインはオーバーテイクのチャンスを増やすために、このコースを象徴するミストラルストレートに設けられた。しかし多くのドライバーがシケインの存在のせいで、高速右コーナーのシーニュへ至るロングランが台無しになると感じているのだ。
「誰もがストレートと終わりにあるコーナーのことを話していたけれど、まるで別の世界のことみたい捉えているんだ。シケインが特徴になるのかもしれないけれど、今のところそうはなっていないね」とルノーF1のカルロス・サインツJr.は述べた。
FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、先週金曜日のブリーフィングでドライバーの見解に注目した。彼は全員に、ポール・リカールにシケインを設けることは、コース側とFIAがともに下した決断であることを指摘した。
「私の考えでは、すべてがうまくいったと思う」とホワイティングは述べた。
「シケインを設けるべきではなかったと考える者もいるが、チームもドライバーもシケインについてはグランプリのずいぶん前から知っていた。したがって金曜日にそれが突如として問題となったことには驚いた」
しかしながらホワイティングは、ミストラルシケインに関しては2019年のFIAの議題に載せることを約束した。
「確認のためシミュレーションを行なうこともできるが、再度ドライバーの意見も聞きたいと思っている。なぜならレース中に多くの素晴らしいオーバーテイクが見られており、それはシケインなしには起きなかったかもしれないからだ」