NTTドコモは、6月上旬に発表された「東洋経済CSR企業ランキング」で1位に輝いた。CSRとは企業の社会的責任のことで、人材活用や企業統治・社会性、財務面を加味し、東洋経済新報社が番付する、いわば「信頼される会社」ランキングだ。
NTTドコモは、NTT傘下の携帯電話事業者で、シェア4割強と国内最大手。本社は東京都千代田区永田町の山王パークタワーにあり、グループ全体の従業員数は2万6734人（2018年3月）にもなる。NTTグループの中核を担い、営業利益の6割を稼いでいる。
「通信事業」として携帯電話サービス、光ブロードバンドサービスを手がけるほか、「dマーケット」での電子動画配信・音楽配信・電子書籍サービス、急成長している「dポイント」など、事業分野は多岐に渡る。AIの活用にも積極的で、吉澤和弘現社長の下、今後も非携帯部門を拡大の見込みだ。
キャリコネの口コミ評価でもホワイト度が高いため、一部をご紹介したい。（参照元：キャリコネ「NTTドコモ」）
「休日出勤などもなく、自分のライフスタイルに合わせて仕事とプライベートを両立出来る」
口コミからは、社員のライフワークバランスに重きを置いている様子が伝わってくる。
「有給が消化できてとても良い。夏期や冬季の長期休暇申請や、育児休暇などの各種休暇を申請できる点がとても良い。労働組合が強い為、残業時間も厳密に制限されている。残業代はきっちりと支給される」（ルートセールス 30代後半男性 年収400万円）
「残業はなし。定時の時間が来るとそのまま終業となり予定が立てやすい。休日出勤などもなく、自分のライフスタイルに合わせて仕事とプライベートを両立出来、充実した生活を送れるものと思います」（販売促進 50代前半男性 派遣社員）
「残業量については部署によって全く異なる」「技術系の忙しい部署では休日出勤が多いところも」との口コミもあるが、労働時間が厳しく管理され「残業したくてもできない」との声も多い。サービス残業は無く、休日出勤した分は取り戻せるため、大きな不満はないようだ。
「把握出来ない程の補助がある。ここまでの内容の企業は少ないのでは」
大企業らしく、「福利厚生が充実している」との声も多い。
「福利厚生がとても良い会社です。有給は100パーセント取得でき、ポイント制度で毎年人間ドックを無料で受けることなどができます。ポイントはその他にジムなどにも使えます。研修制度なども充実しており、自分のやる気さえあれば、様々な自己研鑽の機会に恵まれます」（広報 30代前半女性 年収900万円）
「社宅が完備されており、かなり充実しているように感じる。ディズニーランド・シーのチケットが安くなるのも重宝している。結婚した後に補助が出たり、一人暮らしにも補助がつきます。早めから結婚するとその分恩恵が、受けられるのではないでしょうか」（技術関連職 20代後半男性 年収400万円）
社宅をはじめ、マイホーム取得支援や住宅補助など、「把握出来ない程の補助等があり、ここまでの内容の企業は少ないのではと思う」（サポートエンジニア 20代後半男性 年収336万円）との声も。無料の人間ドックやベビーシッター利用料割引など、自分のライフスタイルや必要性に応じてメニューを選択して補助を活用する福利厚生制度、「カフェテリアプラン方式」も好評だ。
「基本給はそれほど高くないかもしれないですが、住宅手当など非常に手厚く、実質的な年収額は相当に高いと思います」（IR 20代後半男性 年収750万円）
との口コミももっともである。
「前職と比較してもやりがいを持って働ける」中途社員からの評判も上々
また、中途採用の社員が語る社内の雰囲気も良く、社内恋愛ややりがいにも繋がっているようだ。
「複数プロジェクトを経験してみて、他部署と調整するにあたってもドコモの社員は建設的かつ前向きにどうすれば実現できるかを考える人が圧倒的に多く、前職と比較してもやりがいを持って仕事が出来ました」（商品企画 30代前半男性 年収800万円）
「社内恋愛は非常に多く、社内結婚率も高いと思う。職場の先輩後輩で業務をともに行ううちに恋が芽生えたり、同期同士で結婚も多い。また、派遣社員にきれいな女性が多いので、派遣社員と結婚する方もいたり、支店勤務中に出会ったドコモショップの店員と結婚される方もいる」（商品企画 20代後半 年収600万円）
「自分の携わった商品が、日本中のたくさんの方に利用いただいているという実感は、大きなやりがいです。電車で、たくさんの方が、自社製品の携帯を利用いただいているのをみると、うれしくなります」（商品企画 30代前半男性 年収800万円）
最後の口コミは、素直で前向きな、誇りを持った仕事ぶりを感じる言葉である。手厚い福利厚生やワークライフバランスがとれた環境では、やはり働くモチベーションが違うのだろう。
スマホの出荷台数は2015年から世界的に伸びが鈍化しており、日本国内の販売環境も厳しい。しかしNTTの基盤は大きく、15年3月に開始された固定回線とスマホのセット割「ドコモ光」は契約数300万件を超え、18年3月期の純利益は7445億円で4年連続の増益となった。（参照元：キャリコネ「NTTドコモ」）
