リクルートキャリアは6月26日、「入社を決めるにあたって誰から影響を受けたか」を聞いた調査結果を発表した。調査は今年3月に実施し、「リクルートエージェント」登録者で転職決定した1201人から回答を得た。
入社を決めるにあたって、誰からの影響があったかを聞くと「配属される職場の職場長・責任者」(44.9%)が最も多かった。以降、「入社企業の人事」(32.4%)、「友人・知人」(27.4%)、「入社企業の経営者」(23.9%)、「親」(21.4%)、「配属される職場のメンバー」(15.8%)と続く。
「転職先が決まった後に家族に話をした結果、反対されてしまった」という声も
転職者が確認したかった内容としては「実業務で必要とされるスキルや技術を確認したかった」(ITエンジニア)、「具体的な業務内容やチームの規模などを確認したかった」(機械エンジニア)、「転職者でもすぐに馴染める環境か判断したかった」(営業)などの声が寄せられた。
年代別に見ると40代以上は「配属先の上司」(48%)、「入社企業の経営者」(35.1%)が高い結果となった。特に「入社企業の経営者」は20代(21.8%)、30代(21%)と比べて高くなっている。会社の将来のビジョンや事業が社会に与える影響などを経営者に確認した後、意思決定をしているようだ。
一方、20代は「友人・知人」(32.8%)と「親」(27.6%)が、他の年代と比べ10ポイント程度高かった。
配偶者・パートナーがいる人(595人)に聞くと、入社の意思決定は「配偶者」(64%)の影響が最も高いことが分かった。転職は家族の生活にも影響が大きいため転職前に相談をしていることが読み取れるが、「転職先が決まった後に話をした結果、反対されてしまった」という声も寄せられている。
また男女別に見ると、女性は「入社企業の経営者」を除く全ての項目が男性よりも高くなっている。「人事」(38.5%)が男性(29.7%)より10ポイント近く高くなっていることについて、同社は「出産や育児などライフステージによって影響を受けやすく、安心して働くことができる制度が整っているかを確認するためと考えられる」としている。