TGRラリー第4戦渋川のC-1(チャレンジ)クラスを制したクロエリ/梅本まどか(高崎くす子アクア) 6月24日に群馬県渋川で行われたTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ第4戦で、人気アイドルグループ『SKE48』の卒業生である梅本まどかがコドライバーを務めた高崎くす子アクアがC-1(チャレンジ)クラスで優勝を飾った。第2戦で勝利している梅本は早くも2勝目を手にした。
TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジは、参加者の約半数がラリー初心者というビギナー向けラリー競技。国内B級ライセンスがあれば誰でも参加でき、日曜日のワンデー開催、トヨタ・アクアなどのハイブリッド車、オートマチック車でも参加できるといった参戦障壁の低さから多くのエントリーを集めている。
F1速報WEBや二輪雑誌などで活躍している梅本は大のモータースポーツ好き。これまでイベントなどでサーキットを走行してきたが、2018年はラリー競技に挑戦。コドライバーとしてTGRラリーチャレンジに参戦し、デビュー戦となった4月の第2戦八ヶ岳・茅野ではドライバーのクロエリとともにクラス優勝を遂げた。
梅本は5月27日に行われた第3戦恐竜・勝山に菊地亜利沙とタッグを組んで参戦し、クラス16位。参戦3戦目となる第4戦渋川では、ふたたびクロエリと組んで参戦した。
ふたりが乗り込んだ高崎くす子アクアはSS1で3番手タイムを記録すると、SS2ではステージ2位に約10秒の大差をつける快走。その後もステージ上位に食い込む走りでフィニッシュし、最終的にクラス2位に8.3秒差をつけて勝利を手にした。
ドライバーのクロエリは今季参戦2戦で全勝。梅本は3戦中2勝という結果。群馬在住のクロエリはフィニッシュ後、「ほっとしました。3年前にラリーを始めたときからどうしても渋川は勝ちたいと思っていました」と喜びを語った。
「今年はあまり自分を追い込まず、リラックスしながらも適度な緊張感を持ってラリーに臨むことができました。アウトインのラインをきちんとするとか、ハンドルを早く戻すとか、アクセルオフを我慢するといったことを意識しながらドライビングもできました」
「梅ちゃんとのコンビもばっちりでした。リエゾン(移動区間)でいろいろ話し合ったり、今回のSSが複雑で1回目で(ペースノート読み上げが)うまく聞こえなかったりした状況を、2回目では冷静に読んで改善してくれて、心強かったです」
梅本も「勝因はクロエリさんの渋川戦への思い」とコメントしている。
「そんなクロエリさんの思いを走りに活かしてもらえるように、クロエリさんがどんなことをやってほしいのかを考えながら、クロエリさんにむしろついていくような意識を持って、SSだけでなくリエゾンや休憩時間にいろいろとトライをしてみました」
コドライバー梅本まどかの次戦は7月29日に北海道で行われる第6戦石狩、クロエリは7月15日に青森で行われる第5戦弘前に出場する。