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『SATC』シンシア・ニクソン、我が子の名門大学卒業とトランスジェンダーを告白

2018年06月25日 18:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

シカゴ大学を卒業したサミュエル・ジョセフさんを祝福するシンシア(画像は『Cynthia Nixon 2018年6月22日付Instagram「I’m so proud of my son Samuel Joseph Mozes (called Seph) who graduated college this month.」』のスクリーンショット)
3月にNY州知事選への出馬を表明したシンシア・ニクソン(52)が米時間22日、大学を卒業した我が子とのツーショットをInstagramに投稿、彼がトランスジェンダーであることを明かした。

『セックス・アンド・ザ・シティ』で頭脳明晰な弁護士ミランダを演じて人気を博したシンシア・ニクソン。プライベートでは2012年5月にパートナーのクリスティーンさんと同性婚を果たし、1児をもうけている。

しかしシンシアはクリスティーンさんとの結婚前、写真家ダニー・モーゼス氏と長年連れ添っていた。彼との間には現在21歳、15歳になる2人の子がいるが、シンシアは22日に上の子のサミュエル・ジョセフさんが無事に大学を卒業したことをInstagramで報告した。

米国の超難関大学「The University of Chicago(シカゴ大学)」のロゴが入った緞帳をバックに、黒の帽子とガウン姿のサミュエル・ジョセフさん。彼に寄り添うシンシアの表情からは優しさと誇りが満ちあふれ、すっかり“母の顔”だ。そんな微笑ましい写真にはたくさんの祝福コメントが寄せられたが、この投稿が注目を集めたのはシンシアが記したコメントにあった。

「息子のサミュエル・ジョセフ・モーゼス(愛称はセフ)が今月大学を卒業しました。母親としてとても誇りに思います。息子をはじめ『トランス・デイ・オブ・アクション』を祝福するすべての人に敬意を表します。」

シンシアが添えた「#TDOA」というハッシュタグは、「トランス・デイ・オブ・アクション(Trans Day Of Action)」を意味しており、この投稿をアップした22日は、今年14回目を迎えた「トランス・デイ・オブ・アクション」の日であった。トランスジェンダーに対する偏見や差別に注意を呼び掛けたり、同じ立場を共有する人々の団結力を高める目的で毎年6月下旬にニューヨーク市内でデモ行進が行われるのだが、シンシアはこの日にあわせて我が子がトランスジェンダーであることを公表したようだ。

現在は“セフ”の愛称で親しまれているサミュエル・ジョセフさんは1996年に女児として誕生、もとは“サマンサ”と名付けられていた。そのためシンシアのInstagramには「セフが全然幸せそうに見えない理由がわかった」「前途多難の人生になりそうだね」などといった心ないコメントが寄せられている。

現在、全米一と言われる住民の格差やヘルスケア、上昇をたどる一方の犯罪率など、問題が山積みのニューヨークに“変化”をもたらそうと奔走しているシンシアだが、このような世間の偏見や垣根を撤廃することも彼女の課題であることは間違いない。

LGBTIコミュニティや『セックス・アンド・ザ・シティ』ファンの支持を得て、引き続き知事選を戦っていくシンシア。元共演者のサラ・ジェシカ・パーカーは「私の一票はあなたのものよ」、またシャーロットを演じたクリスティン・デイヴィスも「彼女なら、素晴らしい知事になれるはず!」とシンシアをサポートする意向を表明している。

画像は『Cynthia Nixon 2018年6月22日付Instagram「I’m so proud of my son Samuel Joseph Mozes (called Seph) who graduated college this month.」、2018年6月24日付Instagram「Happy #pride! #nycpride #c4ny」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)