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DTM第8戦ノリスリンク:ウィットマンが地元レースを制しタイトル争いは激化へ

2018年06月25日 14:31  AUTOSPORT web

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地元レースを制しランキング3位に浮上したマルコ・ウィットマン
ノリスリンクで開催されたDTMドイツツーリングカー選手権。24日に行われた第8戦は、ノリスリンク出身のマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が勝利し、今季2勝目を挙げた。

 予選ではメルセデス勢が上位を独占。ダニエレ・ジュンカデラが自身初のポールポジションを獲得し、2番手にゲイリー・パフェット、3番手にルーカス・アウアー、4番手にポール・ディ・レスタ、5番手に前日のウイナーであるエドアルド・モルタラが続いた。


 一方、アウディ勢は苦戦。前日のレースでもトップ10に入ることができず、日曜日の予選でもニコ・ミュラーの11番手が最上位グリッドとなった。

 55分+1周の決勝レースは、3番手のアウアーが好スタートを見せヘアピンでジュンカデラを強襲。しかし、ジュンカデラもトップをキープしオープニングラップを終える。


 1周目終わりで5番手のモルタラを含む5台がピットへ。早めのタイヤ交換を選択する。

 ウィットマンに攻められていたディ・レスタは5周目終わりでタイヤ交換に向かい、モルタラの前でコースに復帰するも、モルタラに攻略されポジションダウン。3番手のパフェットも10周目終わりでピットへ。翌周にはウィットマンもタイヤ交換を行う。

 ウィットマンは6.3秒でピットアウトし、パフェット、モルタラ前でピットアウト。モルタラは12周目にパフェットを攻略しポジションアップ。さらにウィットマンに襲い掛かかり、ピットを終えたドライバーたちのトップに浮上する。

 14周目にピットインしたブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)は、モルタラたちのアタックを死守。後続との差が詰まるとウィットマンがモルタラを、さらにシュペングラーも攻略する。

 17周目終わりでトップのジュンカデラがピットイン。さらに翌周にはアウアーもピットへ。

 2台もウィットマンの前でピットアウトするもペースが速いウィットマンのアタックを受ける。20周目に2台の後ろについたウィットマンは、まずアウアーを簡単に料理。さらに21周目のヘアピンで横に並ぶと、サイド・バイ・サイドのバトルを続けていく。


 この争いにモルタラら後続も追いつき11台が連なる、モルタラはアウアーをパスし実質の3番手に浮上する。

 初優勝へ向けて、しぶとく粘っていたジュンカデラだったが24周目のヘアピンでウィットマンにインを差されポジションダウン。さらにモルタラにも交わされてしまう。

 39周目にロビン・フラインス(アウディRS5 DTM)がピットインし、トップはウィットマン、2番手にモルタラ、3番手にジュンカデラ、4番手にシュペングラーの順で残り20分に。

 ウィットマンはモルタラとの差をキープしながらトップを走行していたが、残り1分を切ったところでモルタラとのは0.5秒差に。

 そして67周目に55分が経過。残りはファイナルラップのみに。ウィットマンは付け入る隙を見せずにトップを守りチェッカーフラッグ。地元ノリスリンクで勝利を飾った。


 チェッカーを受けたウィットマンは、「本当にクールだ。すばらしい! 僕の人生のレースだよ」と絶叫。

 2勝を含む3戦連続の表彰台で、ウィットマンは92ポイントでランキング3位に。モルタラは93ポイントでランキング2位に浮上。ランキングトップは99ポイントのパフェットとなった。

 ノリスリンク戦前まではトップに居たティモ・グロックは2レース共に10位に終わり1点ずつを追加。92ポイントでランキング4位に落ち、チャンピオン争いは激化模様を呈してきた。