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OIRC team YTB ポルシェカレラカップ ジャパン2018 第7・8戦富士 レースレポート

2018年06月25日 14:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

片山義章(OIRC team YTB)
OIRC team YTB
2018PCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)
第7戦、第8戦富士スピードウェイ レースレポート

#19
ドライバー:片山義章ポルシェ ジャパン ジュニア
生年月日:1993年11月13日
身長:168cm
体重:65kg
血液型:O型

OIRC team YTBポルシェカレラカップ速報(第7、8戦 富士スピードウェイ)
「いるべき場所に帰ってきた」

 2018後半戦に突入したPCCJ(ポルシェカレラカップ ジャパン)。梅雨空の肌寒い天気ながら『ザ・ワンメイク祭り2018富士』として開催されたレースは、PCCA(ポルシェカレラカップ アジア)、インタープロト、KYOJO(競争女子)などバラエティ溢れる“祭り”にふさわしいイベントとなった。新たなチームエンジニア、マットを迎えた#19片山義章は、自信を持って土曜日の予選に臨んだ。

【予戦 エンジニアの経験がチームを強くする】
 練習走行では、マシンのバランスが悪くセッティングが進まないまま赤旗終了となるも、予選に向けてチームはマットエンジニアを中心にセットアップを行い片山義章は自信を持ってマシンに乗り込んだ。車のフィーリングは良く自己最高位となる予選3位を獲得した。
 
【第7戦 得意のスタートが決まらず接触するも表彰台に!】
Rd.7:予選:2位 決勝:3位

 迎えた決勝レースは、ポールポジションの#19上村優太がペナルティを受けたことによりポジションを上げフロントロー2位から得意のスタートに期待が高まるも、スタートを決めた#78近藤翼が抜け出し、#19上村にも先行を許してしまう。
 
 #9武井真司とはサイドバイサイドとなるも、1コーナーへの先頭争いで#78近藤は背後に迫る#19上村を牽制するが、インを空けてしまう。#19片山義章はそこを逃さず#78近藤のインを突いたが、2台は接触しアウトへと膨らみ#19上村に先頭を空け渡すことになる。
 
 #19片山は#78近藤の前には出るもののマシンは接触した左前輪のバランスを崩し右へのコーナリングに苦しむ展開となった。1.5kmにも及ぶ長い富士のストレートへと入る最終コーナーは右回り、スピードを十分に乗せることができず、7週目の1コーナーで#78近藤にかわされるとふたたび抜き返すことはできず3位でのフィニッシュとなった。それでも開幕戦以来の表彰台でプライドを取り戻した#19片山は第8戦のレースにも期待をみせた。

【片山義章コメント】
「練習走行では、セットアップを詰められないまま赤旗終了となってしまったのですが、新たにチームに加わったマットは、ポルシェの経験が豊かで、予選に向けてマシンを仕上げてくれました。クルマはとても快調で予選での自己最高3位を取ることができました」

「決勝はスタートを決めることができず、直ぐに#18上村選手に抜かされてしまいましたが、トップの#78近藤選手の背後に並んだ2台のインが開いたので入ったのですが、#78近藤選手に接触してしまい左前輪のバランスが崩れて右コーナーが厳しくなり7周目のストレートで抜かされてしまいました。ただ、開幕戦以来の表彰台で『いるべき場所に帰って来たな』と思えたので次戦も自信を持って挑みます」

【第8戦 上位ドライバーとのレース駆け引きに課題】
Rd.8:予選:3位 決勝:14位

 梅雨空の富士は、この日も長袖にもう一枚重ね着が必要な気候にも関わらず、パドック入場など身近にモータースポーツを感じられるイベントであったことから、家族連れや地元の方々で賑わった。

 予選3位から表彰台の頂を狙う#19片山義章だが、予戦スタートを決めた予選5位#7星野敏に先行され、7位#9武井真司もインに飛び込まれるも、果敢にクロスラインで立ち上がり3位のポジションを取り戻したが、5周目に入る最終コーナーをまとめられず富士の長いストレートでスピードに乗る事ができなかった。

 背後に#7星野、#9武井が迫り来るとダンロップコーナーで#7星野にインに飛び込まれる。ブレーキングで凌いで次のコーナーで再び前を伺うイメージをしたが、#7星野は既に前に出ており行き場を失いタイヤをダートに落とし#7星野に接触スピン。結果17位までポジションダウンしてしまう。

 1ポイントでも多く獲得するためその後もプッシュを続け速いレースペースの維持という課題を意識しつつ13位でフィニッシュ。接触ペナルティにより正式順位14位で貴重な2ポイントを獲得しレースを終えた。

【片山義章コメント】
「2列目からのスタートで1コーナーに向けて競り合いになったなかで、ポジションをキープして3位で走行出来ていたのですが、最終コーナーのミスから、ダンロップコーナーまでに追いつかれて#7星野選手にインに入られてしまいました」

「そのまま並んで次のコーナーまでに頭を抑えられるイメージでいたのですが、競り合いから前を絞められる感じになって行き場がなくなりタイヤがダートに落ちスピンをして#7星野選手に接触し大きく順位を下げてしまいました」

【PCCA&PCCJ Exhibition Race】
予選:5位 決勝:7位

 総勢45台のポルシェ911GT3が、富士の誇る全長1.5kmのストレートを駆け抜ける迫力満点のエキシビションレース。イベントレースとはいえ、アジア最速のポルシェドライバーの称号を手に入れるべく熱い戦いが繰り広げられた。

 レースはペースカー(先導車)の後ろに隊列を作り、停車しないままの“ローリングスタート方式”で行われ、シグナルが変わると全車一斉にフル加速し1コーナーを#18上村優太がトップで駆け抜けた。レース中はあちらこちらでバトルが繰り広げられ見事優勝したのは#78近藤翼であった。

【片山義章コメント】
「何より第8戦でポジションを落としたあと、速いレースペースの維持を意識して走って手応えを掴めていたので、すぐにレースができたことは良かったです。PCCAのレベルは高いので、アジアやヨーロッパのドライバーと走れてとても楽しかったです」

「レースは45台のマシンが走るローリングスタートで5位からのスタートだったのですが、ローリングスタートで大混戦の1周目は、2つ順位を落として7位になり、2周目の1コーナーで1台抜いて6位に戻しました」

「その後抜きつ抜かれつのレースを楽しめて最終的に7位でゴールとなりました。トップはずっと見えていましたし、課題を持って臨んだとおりの走りはできたので、次のレースに向けて新たな課題を持って挑みたいと思います。応援ありがとうございました」