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ヒュンダイのヌービル、地元ベルギーのイベントで圧勝。「i20 R5にとって最高の宣伝」

2018年06月25日 13:21  AUTOSPORT web

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ヌービルは総合2位に対し40秒の大差をつけて優勝。母国のファンから祝福を受けた
6月21~23日にベルギーで行われたイープル・ラリーにスポット参戦したティエリー・ヌービルが、全23ステージ中15ステージでトップタイムを記録する圧巻の走りで総合優勝を飾った。

 WRC世界ラリー選手権にヒュンダイから参戦し、第7戦終了時点でランキングトップにつけているヌービル。地元ベルギーで行われたイープル・ラリーには『レッド・ノーズ・デイ(Red Nose Day)』のチャリティーカラーをまとったヒュンダイi20 R5で臨んだ。

 ヌービルがi20 R5でラリーに参戦するのはこれで2回目だったが、木曜夜に行われたクオリファイステージでトップタイムを記録。翌金曜日の競技初日はSS2で総合首位に立ってみせる。

 午前の走行を終えた時点で、ヌービルのi20 R5にはマイナートラブルが発生したものの、サービスでクルーが修復を完了。さらに細かなセッティング変更も行ったことで午後からはペースが向上し、最終的に競技初日に行われた9SS中7SSでトップタイムを記録して総合2番手に14.1秒のギャップを築いた。

 競技最終日にあたる土曜日も手を緩めなかったヌービルは総合2位に対し40.4秒もの大差をつけて優勝。母国ベルギーのファンから祝福を受けた。

「こういったパフォーマンスを発揮しながら、ベルギーでのラリーを制することができて最高の気分だし、マシンの性能も証明できたと思う」とヌービル。

「イベント前、(i20 R5で)あまりマイレージを稼げていなかったから、まずはマシンについて少し学ぶ必要があった。ただサービスでサスペンションのセッティングに手を加えたらハンドリングが改善して、週末を通して自信を持ってドライブすることができた」

「イープル・ラリーでは終盤に近づくにつれてコースに轍が増えていく。だから、最後はミスをしないように心がけながらリードを守ったよ」

 ヒュンダイ・モータースポーツでカスタマーレーシング部門を取りまとめるアンドレア・アダモは「イープル・ラリーはヨーロッパのラリーカレンダーで大きな位置を占める重要なイベントだ。それは今年も変わらなかった」と述べている。 

「R5規定マシンを販売するマニュファクチャラーがトップレベルのクルーを送り込んでくる。だから、年々バトルのレベルも上がっているんだ」

「このような高難度イベントを独走する形で勝利できたことは、i20 R5にとって最高の宣伝になったよ」