30歳を超えて実感するものといえば「肌のハリがなくなった」「疲れが取れにくくなった」など体の老化が上げられることが多いが、今回は精神的な変化に注目してみたい。
先日のガールズちゃんねるのトピック「30歳になって変わったこと」に集まったコメントの中で、特に目立っていたのは「生きるのが楽になった」というポジティブなものだ。その理由としては「理想が低くなったから」「年齢や形にこだわらなくなったから」という声が上がっている。(文:みゆくらけん)
「20代の頃は自分に対しての期待値が高かった」
30代になって自分を客観的に見られるようになったことで精神的に楽になったと書き込んだ人は、20代は何かと無理をしていて苦しかったと振り返り、
「20代の頃は自分は周りの人とは違う特別な存在だとか、自分に対しての期待値が高く、無意識のうちに精神的に自分を追い詰めていたみたいできつかった」
とコメントしている。歳を重ねたことで、良い感じに肩のチカラが抜けたのだろう。
他に「刺激よりも安定を求めるようになった」という声もあった。確かにこれは多くの人に起こり得る変化だといえそうだ。たとえば遊び。20代の頃は出会いと刺激を求めて朝までオール!みたいなのが体力的にも許されたが、30代になるとそうはいかない。はしゃぐよりも、気の合う友人と美味しいものを食べながらしっぽり語りたいという具合になる。
恋愛面でも「穏やかな男が一番と思うようになった」というコメントがあったが、「刺激より安定」は30代のテッパンなのかもしれない。
また、「遠回りするタクシーの運転手に文句言えるようになった」という声を筆頭に、
「電車の空いてる席に若者より素早くすべりこめるようになる」
「ヒステリックになる時がある」「精神的に図太くなった」
というコメントも。思ったことを他人に躊躇せず伝えられるようになったり、「こうしたい」と感じたことをすぐに行動に移せるようになるのはそう悪いことではないのかもしれないが、度を超してしまわぬよう注意したいところだ。行き過ぎると将来「老害」といわれる人種になってしまいかねない。
「今は健康でいれたら良いやと思うようになった」
この他、「老後について考え始める」「まだ先の事だしって思ってた色々な事が不安として一気に襲ってくる」など将来についての不安がリアルに迫ってくると感じる人も。将来的な経済面の不安から慌てて貯金を始める人、親の介護問題に直面する人などが増えてくるのも30代の特徴のようだ。
ちなみに、筆者が個人的に共感しまくるのは「健康の有り難さを思い知る」というものだ。
「20代の頃は気にしなかったけど30代になったら糖尿病が怖くなってきた」
「今は健康でいれたら良いやと思うようになった」
というコメントもあったが、「健康でいれたらそれで良い」とは本当その通りだと思う。35を超えたあたりから「元気が一番、元気があれば何でもできる!」というアントニオ猪木の名言に深く頷けるようになり、「猪木は良いことを言うなァ、ほんとそれが全てだよなァ」と実感する毎日である。