多くの難民が行き場を失い苦しい生活を続けるなか、歌手スティング(66)が世界の国々のトップ陣を猛烈に批判。「腰抜けどもめ」などと言い、大々的に報じられた。
このほどアテネで開催されたアムネスティ・インターナショナルのイベントに、多くのヒット曲を世に出してきた
歌手スティングが登場。そこで難民問題について話したスティングは、多くの国々の指導者たちを「男とはいえないビビり野郎」と痛烈に批判した。さらに難民や不法移民に対し容赦しない態度を誇示していたドナルド・トランプ大統領の政策については、「冷酷だ」とメッタ斬りにしている。
一方でシリアなどからEU諸国を目指す難民らがギリシャに押し寄せているが、スティングはギリシャの寛容な姿勢を高く評価し、こう語った。
「ギリシャには感謝したいと思います。なぜならギリシャは手本を示してくださったのだから。」
「他の国では(難民の流入を防ごうと)壁を建設しているのに、ギリシャはいかに難民を扱うべきか、しっかりと方法を示したのです。」
「子ども達が母親らから引き離されケージに入れられている―そんな中、ギリシャの方達は思いやりを持って行動しておられるのです。」
ちなみにアメリカは「例外は認めない」として不法移民の親子を引き離す措置をとってきたが、このほどトランプ氏が「この措置を停止する」とする大統領令に署名したばかりだ。しかしこの対応について詳細は決まっていないとみられているほか、大統領は今後もあくまでも「不法移民は受け入れぬ強固な国境は維持していく」との姿勢を強調。今後の難民問題の行方を多くの人々が見守っている。
「難民に紛れテロリストも流れこんでくる。」
そんな恐怖を抱く国民も確かに多いアメリカで、トランプ政権がどこまで政策に手を加え対応していくかに今後も注目が集まりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)