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F1第8戦フランスGP予選トップ10ドライバーコメント

2018年06月24日 18:21  AUTOSPORT web

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2018年F1第8戦フランスGP PPを獲得したルイス・ハミルトン
2018年F1第8戦フランスGP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=ポールポジション


 ポールを獲得できたことは本当にうれしいけれど、僕は常に完璧を目指して努力しているんだ。タイムを縮められる余地はまだあったから、やるべき仕事が残っていると思う。

 セクター2までは0.3秒遅れをとっていたが、最終セクターで修正して取り戻すことができた。常にトップに立ちたいと思って頑張っているから、またポールを取ることができてうれしい。

 コースへの習熟度が進んできていて、走るたびにより楽しくなる。ここは世界で最も美しいとも言える場所だし、多くのファンが来てくれているから、明日は天気が良くなることを願っている。

 フェラーリはウルトラソフトタイヤでレースをスタートするが、僕らはスーパーソフトだ。面白くなるはずだよ。

 今週末、僕らは今までよりも良い仕事をして、うまくまとめ上げてきている。それでも明日は接戦になるだろう。レースでは懸命に走って、これまでのハードワークを最大限に生かしきれるよう努力するよ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=2番手


 今日の僕らには強さがあったし、チームは本当に良い仕事をしてくれた。僕自身は、良いラップを走ったが、完璧な1周をまとめ上げることはできなかった。

 FP2で(トラブルのために)走行時間を失ったのと、誰にとっても同じだけどFP3での走行が(天候の影響で)制限されたことで、今日は1日中遅れを取り戻そうとしている感じだった。予選でコースに出るたびに改善し、完璧ではなかったものの、最終的にはチームのフロントロウ独占を達成できるだけの走りをした。

 チームは驚くべき仕事をしてマシンをアップグレードしてくれた。エンジンを含め、ひとつひとつすべてのアップデートがマシンの改善に役立っている。そして全体的なパッケージが優れていたおかげで、今日はフロントロウに並ぶことができた。

 このコースではオーバーテイクが難しそうだから、最前列からスタートできるというのは、とても良いことだ。明日は違う戦略を採るライバルもいる。フェラーリは僕らよりも柔らかいタイヤでスタートするから、それがどう影響するのかが興味深い。

 僕らには良いマシンがあるし、1-2フィニッシュをかけて戦えるだけのツールは揃っているはずだ。勝利を目指し、ベストを尽くして戦うよ。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=3番手


 予選のなかでどんどん改善していき、自信を深めていった。今日は3番手に満足していいと思う。でも、最後のランは特に素晴らしいと言えるほどのものではなかったし、フロントロウにつけるのに十分な走りではなかったね。

 Q3最初のアタックの後、もっといいタイムを出してメルセデスに近づくことが可能だと思った。でも残念ながら最後のアタックラップで少し攻めすぎて、あちらこちらでミスを犯してしまった。

 最高のラップを走ればチャンスがあると思ったんだ。でもそういうラップを走れなかった。プッシュしすぎてタイムを稼ぐどころか逆に失ってしまった。                             

 それでもマシンの調子は良いし、そのことは証明できた。僕らは(ライバルとは)異なるタイヤ戦略でスタートするから、明日、何が起きるのかは様子見だね。僕らのマシンはレースで強さを発揮してくれるはずだ。

■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=4番手


 今日の予選では、マシンのポテンシャルを最大限に生かし切ることができなかった。フロントのグリップに悩まされたせいで楽にいかなかった。それでも4番手につけられたのでよかったよ。一日中、雨が降ってくれればもっとよかったけれど、残念ながら予選のころには路面が乾いてしまっていたんだ。

 メルセデスと比較するとストレートではまだスピードが足りないうえに、マシンバランスも完璧ではない。さらには長めのコーナーでもタイムを失っている。レースでどこまでやれるかは明日になるまで分からないよ。

 僕はレースペースは良いんだけど、それは他の多くのドライバーたちも同じだ。今年新しくカレンダー入りしたレースだから、何が起きてもおかしくない。

 僕はスーパーソフトでスタートするから、(ウルトラソフトの)セバスチャン(・ベッテル)の方がグリップの点で少し優れているはずだ。そのせいで状況が少し難しくなるかもしれないが、その分、タイヤを長く保たせられるといいね。
                     
 新しいサーキットなので、週末を通して基準となるものがない状態だ。明日に向けて、まだ疑問符は多く残っているから、何が起きるかを見守っていかなければならない。        


■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=5番手


 昨日はダウンフォースのレベルを2台で変えていて、マックス(・フェルスタッペン)は僕よりも低めだった。昨日の段階では2台はほぼ同じ速さだったけれど、低めのセットアップも試してみる価値がありそうだった。それで今朝はそのセッティングにしてみたものの、天候のせいで試すことができなかった。

 そのため、予選では金曜のセッティングを採用した。試せなかったセッティングは避けることにしたんだ。フロントウイングである程度調整する余地はあったけれど、Q1が終わることにはそれもやり尽くしていて、それでもまだアンダーステアが出るような状況だった。他のセッションならもっといろいろなことを試せるけれど、予選ではそうはいかない。じれったい一日だったよ。

 明日のレースが始まるころには自信を取り戻せるだろうけど、それでも前方のライバルたちと比べると、ストレートが少し遅くなるだろうと思う。

 僕は誰よりもダウンフォースレベルが高いから、そうなるとストレートでオーバーテイクをするのが難しいだろう。だからいいスタートを切ることが大事だよ。

 雨になれば幸運に恵まれるかもしれない。ウエットなら面白くなりそうだよ。ドライでの純粋なペースでは、僕らはメルセデスに挑戦できるほど速くない。でも雨ならファンにとってもエキサイティングなレースになると思う。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=6番手


 今日はマシンの調子がよく、予選はとても順調だったが、最後につまずいた。Q3全体を通して計測ラップをうまくまとめ上げることができなかったんだ。
  
 最初のランはまずまずだったが、その後、ターン11で少し滑ってタイムを失った。そして結局タイムを更新することができなかった。

 明日の決勝に向けて、自分たちにとってベストだと思う戦略を採ったけれど、どうなるかは見守っていくしかない。これまでのレースでは、他と異なるタイヤでスタートしたドライバーが、状況を大きく変えた例は見たことがない。明日は間違いなく難しい日になるだろう。

■ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
カルロス・サインツJr. 予選=7番手


 今日の結果には大満足だよ! 最高の予選パフォーマンスを発揮できた。トップ3チーム直下につけられるなんて期待もしていなかったけれど、すごく良い仕事をして、チャンスをつかむことができた。
 
 明日のレースではクリーンなスタートを切って、良い走りができることを期待している。まずは天気がどうなるかだね。複雑な天候やウエットコンディションになれば、面白い展開になるし、僕自身、そういうコンディションが大好きだ。チームにとってホームグランプリなので、ファンの前で良い結果を出せることを願っている。  


■アルファロメオ・ザウバーF1チーム
シャルル・ルクレール 予選=8番手

 今日の予選には大満足だよ。最終的な結果が良かったというだけでなく、昨日から大きく進歩することに成功したからだ。

 予選で8番手だなんて最高の気分だし、チームがしてくれた仕事に対して感謝している。マシンの感触は素晴らしくて、すごく快適に走ることができた。レースが楽しみで仕方ない。どういう結果を出せるのかを考えるとわくわくするよ。   

■ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 予選=9番手

 良い感じで2台揃ってQ3に進出できた。でもそれ以上のことができなかった。それまでパフォーマンスが良かったのに、Q3ではアタックラップをちゃんと走ることができなかったんだ。
               
 自己ベストとなるラップを走っていた時、キミ(・ライコネン)にオーバーテイクされ、その後、また譲られた。彼が何をしたかったのか分からない。結局Q3ではちゃんとしたアタックを一度も走れなかった。 

■ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 予選=10番手

 ターン3に入っていった時にリヤのコントロールを失ってしまった。特にこれといった理由が見当たらないから、状況を理解するために調査するつもりだ。データを調べてみるよ。それまでとほとんど同じように走っていたから、ちょっと変なんだ。悔しい。

 オーストラリア以降、あまり運に恵まれないね。今週末はスムーズに進むことを願っていて、実際にそうなっていたのに。僕らの望んでいた結果ではないけれど、レースは明日だ。本来予選では7番手をつかめたはずなので、そのポジションを手に入れるためにベストを尽くす。