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ヴィクトリア・ベッカム、アイドル活動もデザイナーとしての成功も原点は「ガールパワー」

2018年06月24日 11:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「Victoria Beckham」のワンピースで登壇したヴィクトリア(画像は『Victoria Beckham 2018年6月20日付Instagram「Thank you @forbes @moiraforbes @reebok and @jessc_m for today!」』のスクリーンショット)
女性の地位向上や更なる活躍を推進する「フォーブス・女性サミット(Forbes Women’s Summit)」が米時間19日、ニューヨークで開催された。『フォーブス』誌主催の同イベントに英出身のヴィクトリア・ベッカムが出席、ポップシンガーからファッションデザイナーへと転身した彼女が「フィールドが変わってもいつも根底にあるのは“ガールパワー”を信じる心」と語った。

1990年代に女性アイドルグループ「スパイス・ガールズ」の“ポッシュ・スパイス”として世界を魅了したヴィクトリア・ベッカム。現在は元サッカー選手デヴィッド・ベッカムの妻であり、「Victoria Beckham」の創設者兼クリエイティブ・ディレクター、そして3男1女の母でもある。

「スパイス・ガールズ」で一番の人気だった“ベイビー・スパイス”ことエマ・バントンに比べてグループ内での存在感は薄めだったヴィクトリアだが、デザイナーに転身し2008年に「Victoria Beckham」を立ち上げてからの彼女の快進撃は言うまでもなく、顧客リストには錚々たるセレブ達の名が並ぶ。

ドレス数点のみからスタートした「Victoria Beckham」は今ではアパレルのフルコレクションに加え、ハンドバッグやシューズ、アイウェアまで取り扱う。創業10年目で、その企業価値は1億3000万ドル(約143億円)との評価だ。

しかし「サッカー選手と結婚した元アイドル」というレッテルを貼られたままファッション業界に飛び込んだがゆえ、ヴィクトリアのキャリアは決して順風満帆というわけではなかったようだ。10年間で確固たる実績を築き上げてきた今、「あの当時の自分に業界に関する今の知識があったら、この世界にはおそらく挑戦しなかったでしょうね」と振り返っている。

自分が着たい服を作れば、世の女性達にも共感してもらえるはず―そんな思いと「夢や情熱を追い求めて」とそばで励ましてくれた夫デヴィッドに支えられてきたヴィクトリア。業界知識のなさは若さと情熱でカバー、デザインのプロセスやファブリックの選定など制作過程のすべてに関わるこだわりぶりでファッション業界に旋風を巻き起こした。

ファッションデザイナーとして「私のブランドを身に着けることで、女性達が自信を持ってくれたら」と“ガールパワー”を後押しするヴィクトリアだが、経営トップ陣に率先して女性を雇用したり、「Reebok」のような女性の活躍をサポートする企業とコラボするなど、実業家としても“ガールパワー”に大きな期待を抱いた采配が目立つ。

家庭では、発明家志望だという6歳になる娘ハーパーちゃんに対し「どんなことだって成し遂げられるわ、あなたは女の子だもの」と母として常々語りかけているそうだ。何足もの草鞋を履くヴィクトリアだが、いつも根底にあるのは“ガールパワー”を信じる心だという。

「私は今もなお、“ガールパワー”のドラムを叩き続けているの。これが鳴り止むことは決してないでしょうね。」

ポップシンガーから実業家へと見事な転身を遂げたヴィクトリアは、今も昔も決してブレることはない。

画像は『Victoria Beckham 2018年6月20日付Instagram「Thank you @forbes @moiraforbes @reebok and @jessc_m for today!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)