6月24日(土)、フランスのポール・リカール・サーキットでFIA F2第5戦のレース1が開催され、ジョージ・ラッセル(ART)が優勝。日本の福住仁嶺(アーデン)は10位、牧野任祐(ロシアンタイム)は9位だった。
昨日の予選でポールポジションを獲得したのはラッセル。ポイントリーダーのランド・ノリス(カーリン)は3番手からのスタート。牧野が16番手、福住が18番手からのスタートとなった。
フィーチャーレースとして行われるレース1の周回数は30周。スーパーソフトとミディアムの2種類のタイヤを使用する義務がある。
フォーメーションラップ開始と同時に、コースに雨が落ちてくる難しいコンディション。全車ドライタイヤでのスタートではあるものの、各チームともウエットタイヤを用意した状態でレーススタートを迎えた。
3番手スタートのノリスと、前戦モナコレース1の勝者であるアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)がエンジンストールするなか、ポールスタートのラッセルがホールショットを奪う。
セルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)は好スタートを決め、4番手から2番手にポジションを上げる。牧野は12番手、福住は13番手でオープニングラップを終えた。
レース序盤で気を吐いたのは牧野。7周目のミストラルストレートでマキシミリアン・ギュンター(アーデン)を捉えると、シケインの立ち上がりでパス。9番手にポジションアップを果たす。
続く8周目、前を行く2台のマシンが立て続けにスピン。混乱に乗じて牧野は6番手に浮上してみせる。
そしてスピンを喫したショーン・ゲラエル(プレマ)のマシン処理のためバーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、10周目にレースは再開された。
牧野は12周目、ルカ・ギオット(カンポス)に交わされ7番手に後退。一方の福住はアントニオ・フォコ(チャロウズ)に交わされてしまう。
13周目、ラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)がホームストレート上でストップし、2度目のVSCが導入された。
VSCが解除された14周目、牧野はフォコ、ニック・デ・フリース(プレマ)に立て続けに交わされ9番手に後退。この周でピットインした牧野はスーパーソフトからミディアムに交換し12番手でコースに戻っていく。
トップを快走していたラッセルは17周目にピットイン。ポジションを譲ること無くレースに復帰した。
周りのクルマがタイヤ交換を終え、10番手までポジションを上げていた牧野は、9番手のニコラス・ラティフィ(ダムス)の後方1秒以内に接近。ラティフィを追い立てていく。
一方、ミディアムでスタートし一時4番手につけていた福住は、22周目にようやくピットイン。スーパーソフトに交換し8番手でコース復帰を果たす。
トップのラッセルはレース後半、2番手のセッテ・カマラに接近されるも落ち着いた走りで逃げ切り優勝。今季3勝目を飾った。
最終周、牧野はシケインでラティフィを交わし8番手に浮上。リバースグリッドとなるレース2のポールポジションを獲得したかにみえたが、その直後のターン10で逆転を許し、9位でレースを終えた。福住はレース終盤にペースダウンするも、なんとかポイント圏内の10位でレースを終えた。
第5戦フランスのレース2は24日(日)、日本時間19時から行われる。
■FIA F2第5戦フランス レース1順位結果
PosNoDriverTeamTime/Gap18G.ラッセルART58'28.750218S.セッテ・カマラカーリン1.10839R.メリMPモータースポーツ33.072414L.ギオットカンポス37.879521A.フォコチャロウズ43.65564N.デ・フリースプレマ・レーシング45.680720L.デルトラズチャロウズ53.22686N.ラティフィダムス76.95192牧野任祐ロシアンタイム77.3431012福住仁嶺アーデン80.3841116A.マイニトライデント90.605127J.エイトケンART92.4691311M.ギュンターアーデン97.6621417S.フェルッチトライデント1Lap151A.マルケロフロシアンタイム1Lap1615R.ニッサニーカンポス1Lap1719L.ノリスカーリン1LapNC5A.アルボンダムス12LapsNC10R.ボシュングMPモータースポーツDNFNC3S.ゲラエルプレマ・レーシングDNF