6月23日現地時間午後4時、フランスGP予選が行なわれた。フリー走行3回目では降雨によりほとんど本格的な走行ができなかったポール・リカールだが、セッション後は雨も上がりドライコンディションでの予選開始となった。
ブレンドン・ハートレーは金曜のトラブルを受けてパワーユニットを全て交換し、ペナルティにより最後尾グリッドスタートが決まっている。
開始直後から各車がウルトラソフトの新品でアタックを開始。各車が前方にギャップを築くために最終セクターでは大渋滞が起きるが、各車ともクールダウンラップを挟みながら連続してアタックを続けていく。
ここでトップに立ったのはルイス・ハミルトンで1分31秒271。これにマックス・フェルスタッペン、キミ・ライコネン、バルテリ・ボッタスと僅差で続き、周回を重ねるほどタイムが縮まっていく状況。中団トップはハース勢で、これにルノー勢、シャルル・ルクレール、トロロッソ・ホンダ勢が僅差で続く。
残り5分で各車が2回目のランに向かうが、15番手に付けていたセルジオ・ペレスはコースインが遅れる。フォース・インディア勢は最後のラップで12番手と13番手に滑り込んでQ1を突破。
これでマクラーレン勢は16番手・18番手、ハートレーは17番手となってウイリアムズ勢とともにQ1敗退となった。ピエール・ガスリーはハース勢とカルロス・サインツJr.に次ぐ10番手のタイムでQ2進出を果たした。
Q1が終わるところでターン5~6方面から小雨が降り始め、Q2は開始前からピット出口に並んでグリーンシグナルと同時に一斉にコースインしていく。ここで決勝のスタートタイヤとしてメルセデスAMGとレッドブルの4台がスーパーソフトを履いて1回目のアタックに向かった。
それでもハミルトンが1分30秒645までタイムを伸ばしてトップに立ち、ウルトラソフトのベッテル2番手、ライコネン3番手とフェラーリ勢が続く。
2回目のアタックはフェルスタッペン以外の全車がウルトラソフトに履き替えてコースイン。しかし、Q3アタックの練習のみでタイムを記録することなく決勝スタートタイヤはスーパーソフトとした。
後方ではルクレールが10番手タイムを記録してQ3進出を果たす一方でマーカス・エリクソンは15番手、アタックに失敗したガスリーも14番手で予選を終えた。
ハースの2台がスーパーソフトのダニエル・リカルドを上回って6番手・7番手につけサインツも9番手タイムを記録したが、ニコ・ヒュルケンベルグは僅か0.06秒差で12番手に終わりルノーの地元でQ3進出を逃した。
Q3では各車がウルトラソフトを履いてコースイン。1セットしか新品が残っていないハース勢とサインツは中古で、ルクレールはピットで待機する。
しかし4分が過ぎたところでロマン・グロージャンがターン3のエイペックスでリヤが流れ、まっすぐコースオフしてターン4アウト側のウォールにクラッシュしてセッションは赤旗中断となる。
午後4時58分、残り8分弱でセッション再開となると、まずはライコネンが単独でコースインし最後のアタックを行なうがターン4~5でややワイドになりタイムロス。
残り3分半でメルセデスAMG勢がコースインすると、他のマシンもこれに続く。ボッタスが1分30秒147でトップに立つが、ハミルトンが1分30秒029で0.118秒逆転してポールポジションを奪い取った。
ベッテルはターン6でワイドになるなど1周を上手くまとめきれず、ハミルトンに0371秒差を付けられて3番手、レッドブル勢は4番手・5番手に留まった。
Q2まで好調だったハース勢はその勢いを維持することができず、7番手にはサインツ、8番手にはルクレールが飛び込んで9番手マグヌッセン、10番手グロージャンという最終結果になった。