マンションマーケットは6月19日、港区30エリアの資産性ランキングを発表した。調査は相場情報サイト「マンションマーケット」に掲載されている中古分譲マンションを対象に実施した。
2017年4月の月間平均平米単価と2018年4月の平均平米単価を比較して、上昇率を算出したところ「西麻布」が4.48%増でトップになった。18年4月の平均単価は101万7851円だった。
「虎ノ門ヒルズを中心とした大型再開発」で西新橋の資産性が上昇
次いで「南青山」は上昇率4.09%だった。18年4月の平均平米単価は108万3906円で西麻布よりも高かった。第3位は高輪(3.93%)。18年4月の平均平米単価は88万4863円に留まったが、上昇率は高かった。
浜松町は平均単価80万73円とトップ10の中で最も低かったが、上昇率が3.82%で第4位となった。次いで5位は西新橋3.58%で、平均平米単価は97万895円となっている。
同社は、西新橋の資産性が上がったのは、「虎ノ門ヒルズを中心とした、虎ノ門1丁目~3丁目付近を中心とした大型再開発」の影響だと説明。東京オリンピックに向けて再開発が実行され、隣接する西新橋エリアの資産性が上がったということだ。
また浜松町と西新橋はともに「利便性」も資産価値を上げているという。
「西新橋エリアは最寄り駅が『新橋』『虎ノ門』『内幸町』であり、日比谷・有楽町方面も徒歩圏内です。一方、浜松町エリアの最寄り駅は、『浜松町』『新橋』『御成門』『芝公園』と、こちらも都心の駅を網羅しています」
そのため、麻布や白金のような一般にステータスが高いと思われているエリアも資産性では西新橋や浜松町に劣ってしまうようだ。