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IMSA:BoP変更でNSX GT3のウエイト追加。DPi勢にも燃料搭載量に変化あり

2018年06月22日 15:11  AUTOSPORT web

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第5戦デトロイトで今シーズン初優勝を飾った86号車アキュラNSX GT3
6月21日、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップは7月1日に決勝レースが行われるシーズン第6戦ワトキンス・グレン6時間で適用されるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)を発表した。このなかでGTデイトナ(GTD)クラスに参戦しているアキュラNSX GT3の最低重量を引き上げる性能調整が行われている。

 シーズン中盤戦のハイライトとしてNAECノース・アメリカ・エンデュランスカップの一戦にも数えられる第6戦ワトキンスグレン。開催まで約1週間に迫るなかでアナウンスされた最新BoPでは、第5戦デトロイトで2018年シーズン初勝利をワン・ツー・フィニッシュで達成したアキュラNSX GT3に前戦プラス10kgの追加ウエイトが課された。

 この調整によってアキュラNSXの最低重量は、参戦するFIA GT3マシン9車種中4番目に重いアウディR8 LMSと同じ1320kgとなっている。

 そんなアキュラNSXは今回、GTDクラスにフル参戦しているマイケル・シャンク・レーシングの93号車と86号車に加えて、CJウィルソン・レーシングが走らせる36号車、HART(ホンダ・オブ・アメリカ・レーシング・チーム)の69号車の合計4台がグリッドに並ぶ予定だ。

 GTDクラス内における他のBoP変更はターナー・モータースポーツのBMW M6 GT3の燃料タンク容量が2リッター削減され、104リッターとなった点を除いて行われていない。

 また最高峰クラスのプロトタイプクラスについても、アキュラARX-05 DPiとキャデラックDPi-V.Rの燃料タンク容量が各2リッター減らされた以外の変化はなく第4戦ミド・オハイオ、第5戦デトロイトで速さを見せているアキュラ・チーム・ペンスキー勢の躍進がしばらく続きそうだ。

 なお、第5戦はル・マン24時間のテストデーとの日程重複によって当初からレースの予定がなかったLMル・マン(GTLM)クラスの性能調整については、5月25日付けで交付されたBoPで、BMWチームRLLが走らせるBMW M8 GTEのターボエンジンの最大過給圧が引き上げられている。

 6月29~7月1日に開催されるIMSA第6戦ワトキンスグレン6時間はシーズン中盤のエンデュランスイベントとして人気を博す一戦だが、例年、開催日がアメリカ独立記念日(7月4日)と近いことから、各チームがマシンに特別カラーリングを施してくることも珍しくない。今後のシーズンの流れを左右する重要なレースではあるが、各車のセレブレーションカラーにも注目が集まる。