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F1フランスGP木曜会見:母国GPに詰めかけるファンにガスリーも笑顔「週末が本当に楽しみ」

2018年06月22日 12:21  AUTOSPORT web

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2018年F1第8戦フランスGP ピエール・ガスリー
フランスGPとしては10年ぶり、ポール・リカールでのF1はじつに28年ぶりということで、今回の木曜日のFIA会見はフランス人ドライバーが勢揃い。じつは今年のF1ドライバー20人の中で、最も多い国籍がフランスの3人。ロマン・グロージャン、エステバン・オコン、ピエール・ガスリーが出席。この3人とともに、1週間前のル・マン 24時間レースで優勝したフェルナンド・アロンソも出席した。

 最初に質問を受けたグロージャンは「ボン・ジュール。トレビアン」とフランス語であいさつした後、フランスGP復活を次のように喜んだ。

「フランスGPが最後に開催されたのが2008年で、僕がF1にデビューしたのが2009年だから、僕に取っては本当にタイミングが悪かった。何度も復活するっていう噂があったけど、なかなか実現しなくて、去年ようやく発表されたときには本当に最高の気分だった。南フランスは世界でも屈指の風光明媚な場所だから、10年ぶりの復活にふさわしい場所。ここでレースすることを本当に楽しみにしている」

 グロージャン以外の2人のフランス人ドライバーは、F1以前のカテゴリーで新しいポール・リカールでレースした経験を持っている。まず2013年にレースしているオコンだ。

「フォーミュラ・ルノー2.0のレースに出場したんだけど、あのときはこんなグランドスタンドもなかったし、観客はまばらだった。でも、僕にとっては特別なレースだったよ。だって、シングルシーターのレースで初めて優勝したのがポール・リカールだったからね。忘れられない思い出。だから、その場所に戻ってきたときは、あのときの雰囲気が蘇ってきたよ。今回はそれに加えて、大勢のファンが詰めかける。想像しただけでも、ワクワクするね」

 その翌年にポール・リカールでのレースに出場したガスリーも、このサーキットには良い印象を持っている。
「僕はエステバンの翌年の2014年にここでフォーミュラ4とフォーミュラ・ルノー2.0のレースに出場した。長い間、フランスGPがF1のカレンダーから消えていたのに、僕が初めてフルシーズンを戦う今年から復活するなんて、本当にラッキー。今日は木曜日だというのに、すでに多くのファンが詰めかけているから、週末が本当に楽しみだ」

 フランス人3人に囲まれて、その質疑応答を聞いていたアロンソにとっても、かつてフランスのチームに所属していたこともあり、フランスGPは特別なグランプリだ。しかし、この日ばかりは1週間前にフランスで開催された別のレースに関する質問が集中した。ル・マン24時間レース優勝だ。

「最高の気分だったよ。ずっとル・マン で勝ちたいと思っていたからね」

 すでにF1のモナコGPを制しているアロンソは今回のル・マン優勝で世界3大レースのうち2レースを制覇。残るはインディ500のタイトルのみ。トリプルクラウンを達成に大きく近づいた。しかし、アロンソに焦りはない。

「それ(インディ500)についてはまだあまり考えていない。もちろん、3冠達成はすごく魅力的な目標だし、ル・マンでの勝利によって、僕はその目標に少し近づいたことは確かだ。でも、来年どうするかは、これから考える。だって、いまはル・マン が終わったばかりで、これからF1が3週間連続で開催されるんだ。ル・マンでの疲れだって、まだ完全には取れていない。いまは90%ぐらいの状態かな。だから、いまはそのことについては答えられないし、考えられない」

 カナダGPから5週間連続でレースをするアロンソにしか言えない回答だった。