小栗旬主演の映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』に三浦春馬と窪田正孝が出演していることが発表された。
昨年公開された映画版『銀魂』の続編で、原作の「真選組動乱篇」「将軍接待篇」を融合させた物語となる『銀魂2 掟は破るためにこそある』。小栗旬をはじめ、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、吉沢亮、長澤まさみ、岡田将生、ムロツヨシ、キムラ緑子、佐藤二朗、中村勘九郎、堂本剛らの出演がこれまでに明らかになっていた。
三浦春馬が演じるのは、真選組参謀として政治面で活躍する一方で、剣の腕も一流の才人・伊東鴨太郎役。中村勘九郎演じる近藤勲ら局員からの信頼が厚いが、柳楽優弥演じる土方十四郎とは犬猿の仲のキャラクターで、劇中では真選組史上最大の事件を巻き起こす。
「終始、シリアスでふざけたことを一切しない伊東鴨太郎というキャラクターを丁寧に演じることがこの『銀魂2』においてはきっとスパイスになるはずだとやりがいを感じた」と語る三浦は、伊東の独特の所作について原作やアニメを参考に「メガネを触れるタイミングや、触れ方そのものにも注意した」と明かしている。
また事前にトレーニングを積んで準備を重ね、殺陣などのアクションシーンに挑戦。初参加となった福田雄一監督作品の印象については「事前に小栗さんから福田監督のことを、役者のことを本当に思ってくれる方だと聞いていました。実際、話もよく聞いてくださるし、キャラクターに沿った感情の流れも一緒に考えてくださった」と振り返っている。
窪田正孝が演じるのは、表向きは音楽プロデューサーだが、堂本剛演じる高杉晋助率いる武装集団・鬼兵隊に所属する裏の顔を持つ河上万斉役。ヘッドホンにサングラス、ロングコートという出で立ちで、背中には三味線を背負っているキャラクターだ。
三浦と同様に福田雄一監督作品初参加の窪田は、「演出は一度だけ、サングラスを持ち上げる演技で『それは人差し指1本のがいい』と言われました」と明かす。
また小栗とのアクションシーンが多く、撮影前に殺陣のトレーニングを行なったという窪田。「これまでにもアクションは多くやってきましたが、『銀魂』の殺陣は独特で“間合い”などをつかむのが難しかった。(銀時役の)小栗さんは身長も高く、手も長いのでリーチやエリアがとても広い。そこにも苦戦しましたが、演じるにつれて銀時と万斉の“気持ちがぶつかっていく“ことにつながったと感じています」と語っているほか、共演者の堂本剛について「初めて共演させて頂いたのですが、高杉というキャラクターを演じる上でのオーラを感じ、刺激的でした。もっと長い撮影でご一緒してご飯を食べにいく仲になりたかったです(笑)」とコメントしている。
■三浦春馬のコメント
小栗さんから「福田監督は役者である自分たちのことを本当に思ってくれる方だ」と聞いていましたが、実際にそれを感じさせてくれる素晴らしい現場でした。作品は見事に銀魂らしいユーモアや、全力でふざける部分と、アクション満載の熱いドラマである真選組動乱篇が良いコントラストをなしていると感じました。伊東鴨太郎の所作や表情の作り方などキャラクターの特徴を遠いものにしてはいけないので原作やアニメを見て研究しました。例えば伊東のアイデンティティともいえるメガネを触れるタイミングや触れ方そのものにも注意しました。殺陣やアクションも楽しかったです。実は刀を使っての殺陣は映画では初めてでした。舞台での殺陣と映像での殺陣は見え方、見せ方が違うと自分では理解していましたが、それを改めて学んでいくような現場でもあり、最善を尽くして演じたからこそとても勉強になる現場でした。
■窪田正孝のコメント
『銀魂』はギャグとシリアスな部分の融合性がとても新しく、原作特有なことですが、映画では他にはなかなかないものだと感じていました。その『銀魂2』への参加はとても大きなプレッシャーはありましたが、やらせてもらうからには楽しもう、と自分に出せるものをすべて出してこの万斉役に挑みました。これまでにもアクションは多くやってきましたが、『銀魂』の殺陣は独特で“間合い”をつかむのが難しかったです。また小栗さんは身長も高く、手も長いのでリーチやエリアがとても広いんです。そこにも苦戦しましたが、演じるにつれて銀時と万斉の“気持ちがふつかっていく”ことにつながったと感じました。福田監督とは初めてご一緒しましたが、演出は一度だけ、サングラスを持ち上げる演技で「それは人差し指1本のがいい」と言われました。『銀魂2』は流れるような面白さがあって、たくさん笑えてたくさん泣けて、でも最後にはぐっと締まるような作品。『銀魂2』を楽しみにしていた方はもちろん、初めて『銀魂』を観る方でも思いっきり楽しんでいただけると思います。