F1第8戦フランスGPに向け、ホンダF1テクニカルディレクターである田辺豊治氏が、パワーユニットにとってもシャシーにとっても難しいサーキットであるが、いいレースができるよう全力を尽くすと語った。
フランスGPは10年ぶりに復活、ポール・リカール・サーキットでの開催は1990年以来となる。ミストラルストレートにはシケインが加えられているものの、それでもエンジンパワーが重要なカギになるとホンダは考えている。
「今回は久しぶりにフランスでのF1開催になります。ポール・リカール・サーキットは過去に改修されてその姿を変えてはいるものの、私が以前訪れた時からその特徴は大きく変わっていません」と田辺テクニカルディレクター。
「レイアウトとしてはロングストレートと低速コーナーの組み合わせになっており、エネルギーマネジメントの観点では、アゼルバイジャンと似た特性が予想されます。現行レギュレーション下での初走行ですので、実際の走行パターンにスピーディーに対応できるよう、十分に準備をして臨みたいと思います」
「また、このサーキットは山頂近くにあり、強い風が予想されます。従って、シャシーやエアロのセットアップにとってもチャレンジングな週末となりそうです。ピエール(・ガスリー)にとってはホームレースになりますし、彼とブレンドン(・ハートレー)がいいレースができるよう、いつもどおりベストを尽くしていきます」