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SKE48 大場美奈が語る、総選挙8位&初選抜入りの喜び「ファンの皆さんの力の大きさを感じた」

2018年06月21日 16:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 SKE48大場美奈が、6月16日にナゴヤドームで行われた『第10回AKB48世界選抜総選挙』で自己最高位の8位を記録。さらに、アイドルとしてのキャリアをスタートさせたAKB48時代から9年目にして、総選挙初選抜入りを果たした。同月21日、総選挙を終えて間もない大場がリアルサウンド編集部に来社。初選抜入りの喜び、グループの未来について語ってもらった。(編集部)


■「私はとにかく、いまが一番楽しいんです」


ーまずは総選挙8位おめでとうございます。グループにとっても大場さんにとっても大躍進といえる順位ではないでしょうか。


大場美奈(以下、大場):そうですね! 大躍進でした。


ーー目標順位の7位からは一つ下でしたけど、この順位は予想の範囲内だったり?


大場:いえいえ、私の掲げる「7位」は、あくまで目標だったので、純粋に嬉しかったです。ほとんどの場合は目標順位の下になることが多いですし、16位を掲げて選抜に入れないと悔しいので、「16位以内には絶対に入りたい!」という思いもあって、この設定にしたんです。普通に考えたら、前回26位の私が7位に入るなんて無謀な挑戦じゃないですか。でも、普段から応援してくれている方はその辺りもわかってくれていて、「高い目標にしておいた方がいいよね」と言ってくださったりしていて、なんとか一つでも上にと応援してくれていました。結果、こうして高い目標を掲げたことで、私の名前を知ってるなというくらいの方にも興味を持ってもらえたと思います。発表のときは、「13位とか14位くらいかなー」と思っていたら呼ばれなくて、「あれ……?」と戸惑っちゃいました(笑)。


ーー大場さんのこの躍進に、発表時は会場全体もお祝いムードでした。


大場:各姉妹グループのファンも、はじめはAKB48のファンからスタートしていることが多いんですよ。だから会場にも私のことを知ってくださっている方ばかりだったと思いますし、「あの大場がついにここまで来ちゃった」という事実に驚いてくれて、お祝いしてくれたのかもしれませんね。私自身は号泣してて周りの景色がはっきり見えなかったんですけど、そのあとSNSでトレンドに入ったり、おめでとうのメッセージが止まらなかったりして。かつての卒業メンバーや力のある先輩方が出なくなっても、まだ影響力のあるイベントではあるんだなと感じました。新しい、若いメンバーも多い中で9年目の私が8位になったことで、ファンの方にも「あきらめないことって大事なんだな」と思ってもらえていたら嬉しいです。


ーーAKB48からSKE48に移籍して、新天地でこうやって結果を残すというのは、ファンだけじゃなくて若いメンバーの希望になると思うんですよ。


大場:ありがとうございます。最近思うんですけど、今って若い子たちの切り替えが良い意味で早いんですよ。私が入った頃って、夢や次の道が見つからなくてモヤモヤしていたという印象なんですけど、今は入る前からこうなりたいと思っていたり、新しい夢を見つけやすくなって、割と早い段階でポジティブに次の道へ進む子が多くなってきたんです。もちろん、なかには「なんとなく満足したから次に行く」みたいな子もいるんですけど。48グループに入ることって、めちゃくちゃ高い倍率の中で掴んだチャンスなので、早めに諦めるのはもったいないというか……卒業して「人から注目を浴びたい」って悩んでいる子も見ているので、今いるメンバーたちにも、そうして新しい道を選んだ子たちにも「あきらめないことが大事なんだ」というメッセージが伝わって、それぞれの頑張りに繋がったらいいですね。


ーー社会に出ている人にも共通して伝えられそうなメッセージですね。『選抜総選挙』全体としても、SKE48の勢いが示せたように見えるのですが、どうですか?


大場:第一党が取れなかったのはめちゃくちゃ悔しいんですけど、ワンツーフィニッシュができたのは本当に嬉しいです。今回の総選挙は、誰もが1位になる可能性を持っていたなかで、かつての前田(敦子)さんと(大島)優子さん、優子さんと指原(莉乃)さんみたいな「どっちが1位になるんだ……?」というソワソワを、SKE48のメンバー2人で味わえたのは本当によかったです。「2位、SKE48……」と言われたときに「どっちなんだろう?」と思える状況を作るのが、グループにとって一つの夢でもあったので。実際はワンツーフィニッシュが決まった時点で「どっちが1位でもいい! 嬉しい!」みたいな空気になってたんですけど(笑)。


ーー松井珠理奈さんは前回から順当にランクアップという感じですが、須田さんの追い上げはすごかったですね。


大場:だーすー(須田亜香里)は本当に最近の勢いがすごくて、メンバーも「誰が1位になると思いますか?」と聞かれて、どっちの名前を答えようか迷うくらいで。珠理奈さんのライバルといえばやっぱり(松井)玲奈さんというイメージが強かったんですけど、最近は珠理奈さんがだーすーを「ライバル」と認めていて。順位発表のときにも2人が抱き合っているのを見て感動しましたし、この2人がいるグループがSKE48で良かったなと思ったし、改めてファンの皆さんが持つ力の大きさを感じました。


ーー秋の10周年記念日に向けて、ますます勢いづいてきましたね。


大場:春に行ったガイシホールでのコンサートは、私たちのなかでも近年稀にみるくらい、全員が達成感を味わうこともできていて。それを終えたあとの総選挙でいい結果を残せて、7月に今年2枚目のシングルも出せますからね。今年2枚目のシングルをこの段階で出せることが、グループにとっても大きいですし、そこから夏のイベントでも爪痕を残して秋に向かっていければ最高ですね。


ーー10周年記念日を迎えるときに、グループが今までで一番いい状態になっていることが容易に想像できますね。


大場:いまのSKE48って、あまり先のことを考えていないんです。「今が一番楽しい」というのが合言葉で、目の前にあること一つひとつをちゃんと楽しんでやっていこうとしているんですよ。


ーーそれがファンにとっても一番安心して応援できる状態なのかもしれないですね。


大場:楽しそうにやっているのが一番楽しく見えるじゃないですか。もちろん、ナゴヤドームという大きな目標はあるんですけど、いま頂けているお仕事を全力で楽しんでいけば、そこにも近づいていけるような気がしています。私はとにかく、いまが一番楽しいんです(笑)。(取材・文=中村拓海)