婚活支援サービスを提供するパートナーエージェントは6月21日、婚活セクハラに関するアンケート調査の結果を発表した。
婚活経験のある25~44歳の男女240人のうち、「セクハラをされたことがある」「どちらかといえばある」とした人は女性で35.9%、男性でも19.1%だった。
男性「年収を聞いて態度を変えられた」「離婚の理由をしつこく聞かれた」
男性にセクハラの体験談を聞くと
「まずは外見で判断され、対応の差が激しい」(44歳)
「年収を言った途端に態度を変えられた」(28歳)
といった回答が寄せられた。外見や年収で女性の態度が変わり、不愉快な思いをした人もいるようだ。
「離婚の理由をしつこく聞かれた」(31歳)という人もいた。結婚相手を探している以上、離婚した理由を聞きたくなるのも無理はない。しかし親しくなってから聞く、聞き方に気を付けるといった配慮が必要かもしれない。
逆に、「相手との距離をうまく取れてないのに、性的な接触をしてしまった」(40歳)、「胸のあたりをつい見てしまう」(38歳)と自分自身がセクハラをしてしまったという人もいた。
一方、女性からは、「机の下で太ももを触られた」(30歳)「付き合ってもなかった人に食事の席で頭をポンポンとされて不快に感じた」(42歳)といった経験談が寄せられた。
また「メールのやり取りで体の関係を求められた」(26歳)、「終電で帰ろうとしているのに無理やり引き止められ、本気で怒りを伝えた」(29歳)という声もあった。
では、セクハラをされた人はどのような対応をしたのか。「笑って流した」が51.5%で最も多く、「黙って我慢した」が37.9%、「席を立ってさりげなく逃げた」が27.7%だった。大半の人は相手に嫌だとはっきり伝えることはしていない。
「自宅に誘う」は男性の約4割、女性の約6割がセクハラと回答
婚活経験がない人も含めた25~44歳の男女2300人に、何がセクハラになると思うか聞いた。「『おきれいですね』『イケメンですね』など顔についてコメントする」ことを「セクハラだと思う」「どちらかといえばセクハラだと思う」と回答した人の割合は、男性17.7%、女性9%に留まった。顔立ちを褒める分にはセクハラだと感じない人が多いようだ。
「『短いスカートが似合ってますね』『そういう胸元があいてる服好きなんです』など服装についてコメントする」は、男性53.9%、女性は62.6%がセクハラと回答している。服装を褒めるだけなら問題ないかもしれないが、露出の多い服を褒めるのはセクハラだと思われる可能性が高いのだろう。
また、「相手の髪や頭に触れる」をセクハラだと思う男性は64.4%で、女性は62.6%、「相手の肩や手など身体に触れる」をセクハラだと思う人は、男性の63%、女性の63.3%だった。
「自宅に誘う」をセクハラ認定する人は、男性44.1%、女性56.8%と男女で差が見られた。また、男性の21.4%はセクハラではないと答えている。「終電が気になる深夜の時間帯までデートを引っ張る」も、セクハラだと思う男性が46.6%、女性は59.7%と差があった。