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「オリエンタルトラフィック」がスポーティーに、スニーカーやスノーブーツの展開を開始

2018年06月21日 10:02  Fashionsnap.com

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手前が「ベロアスニーカー」(6,900円) Image by: FASHIONSNAP.COM
ダブルエーが展開するウィメンズ向けシューズブランド「オリエンタルトラフィック(ORiental TRaffic)」が、2018年秋冬コレクションを発表した。今季はフェミニンに加えてスポーティーやマニッシュの要素を取り入れ、パンプスやサンダルのほか、スニーカーとスノーブーツの展開を開始。同社の強みである豊富なサイズ展開とトレンドを取り入れたデザインで10代の若年層の新規顧客獲得を目指すという。

 スニーカーはベロア素材をあしらった「ベロアスニーカー」(6,900円)など、2~3型の展開を予定。スノーブーツは2型各3色を揃え、中綿やフェイクファーで防寒性を高めた。レースアップショートブーツやレースアップシューズなどマニッシュなシューズは厚底を多数採用し、昨年好評だったムートンブーツは4色に拡充。パンプスやサンダルではフェイクファーやスタッズなどを多用し、トレンドを取り入れた存在感のある足元を演出する。
 同社はオリエンタルトラフィックのほか、履き心地を重視した「ダブルエーオリエンタルトラフィック」(以下、ダブルエー)、キッズシューズ「オーアールキッズ(OR KDIS)」などのブランドを展開。オリエンタルトラフィックは20代女性、ダブルエーでは30代女性がメインの顧客層になっている。デザインのバリエーションに加えて、1万円未満という手に取りやすい価格帯と21.5cm~26.5cmの幅広いサイズ展開が好評で、売上高は年々右肩上がりに推移。2018年1月期は103億円を記録した。
 好調の背景には、同社が靴屋として培ってきたノウハウや、リピート生産に迅速に対応できる生産体制が強みになっており、1シーズンで6万足を売り上げたヒット商品もある。特にミドルヒールのアイテムが人気で、今春に発売した「ミドルヒールサンダル」(5,900円/いずれも税込)は9万足の発注が見込まれているという。
 「ユニクロ(UNIQLO)」や「ジーユー(GU)」といった大手SPAブランドがシューズを充実させていることについては脅威と捉えるが、今季はスニーカーやスノーブーツなどこれまでにないジャンルに挑戦し、トレンドの需要に対応しつつ10代の若年層を取り込むことで、利用者の年齢層を拡大させたい考えだ。