レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、過去にポール・リカール・サーキットを走った自らの経験が、週末のフランスGPを戦う上で役立つだろうと考えている。
リカルドは「以前、ポール・リカールで走った経験がある」と話したが、断りをいれるかのようにすぐこう付け加えた。「だけど、そのときと比べて今回はどういう形でレースを戦うか、まだ分からないからね」
そうだとしても、彼が持つ知見は、ポール・リカール・サーキットでの走行経験を持たない、例えばレッドブルの若いチームメイトであるマックス・フェルスタッペンと比べれば大きな強みと言えるだろう。
前回ポール・リカール・サーキットでF1が開催されたのは1990年になる。それ以降、コースは大幅にアップデートされてきた。
その後のフランスGPはマニクールで開催されてきたが、それでもF1がフランスに戻ってくるのは10年ぶりであり、リカルドは間隔が長く空き過ぎたと考えているようだ。
「フランスGPがカレンダーに復活したのは素晴らしいことだ。フランスだけでなく世界中のファンにとって良いレースになるよう願っているよ」
リカルドはまた、「このレースウイークが終わるころには、おそらく僕は完璧なフランス語がしゃべれるほどにまで上達しているだろうね。何しろこれから1カ月間はフランス語圏でのレースが続いているわけだから!」とジョークを飛ばした。
「メルシーボークー、アンシャンテ(どうもありがとう、はじめまして)」
リカルドは、フランスでの戦い方は市街地コースでのレースだった直近の2戦とは大きく異なるものになる、と指摘した。
「僕たちはモナコとモントリオールというふたつの市街地レースを戦った。とても見通しの良いポール・リカールと比べると、どちらもリスクとリターンが非常に大きいコースだった」
「それらのコースを走ったときよりは、アドレナリンはあまり出ないだろうね」
「けれど、もし良い走りができればアドレナリンはあまり必要ないだろうし、そのバランスをうまく取りたいと思っている」
「このコースでは何カ所か、長いテクニカルなコーナーがあるんだ。そこを走るのはそれほど楽しいことだとは言えないけれど、挑戦のしがいはあるし、うまく走りこなせれば楽しめると思う」
リカルドはまた、「このコースでは、異なるドライビングテクニックやスタイルを用いることもできる。それもレースを面白くする要素になるだろうね」と予想した。
天気予報によれば、週末はおおむね非常に暖かく晴天になるようだが、リカルドは天候がレースで一定の役割を果たすことがあると語った。
「風がすごく強くなることもあるんだ。バックストレートを走るときに、スリップストリームが生じたり、うまくオーバーテイクの機会があるかもしれない」