フランスでは次の週末、10年ぶりのF1グランプリレースが開催される。ポール・リカール・サーキットでF1が開催されるのは、実に1990年以来のこと。これはマックス・フェルスタッペンが生まれる前のことであり、彼はジュニアカテゴリー時代にもこのコースでレースをする機会を得たことがなかった。
「実はポール・リカールでレースをしたことはないんだ。僕にとって新しいコースということになる」とフェルスタッペンは語る。
「ポール・リカールでの走行経験を持たないドライバーは多くいると思う。もっと若いドライバーは下位シリーズで経験しているが、僕はない。ただし他のドライバーは、全員あそこで走行しことがあるだろうね」
元々のコースは1969年に、マルセイユの近くで南仏プロバンス地方の歴史的な地域である、ル・カステレ村に建設された。
F1カレンダー復帰を前に徹底的に現代化されたコースは15のコーナーで構成されており、全長は5.842キロメートル(3.630マイル)となっている。
「新しいコースへ行くのは常に挑戦になるし、楽しみにしている」とフェルスタッペンは語った。
「ポール・リカールではウエットテストをやったことがあるけれど、何カ所か同じコーナーを使っただけだし、その後でレイアウトが少し変わっている」
「見た限りでは、ロングストレートのあるパワートラックのようだ。でもいくつか差をつけることができるコーナーがある」
「分からないことが多いから、到着してから様子を見ることにする。新たなグランプリの週末を楽しみにしているよ」
フェルスタッペンは、カナダGPでの復活が1回限りの出来事ではないことを実証したいと願っていることだろう。
彼は、2018年は多くのアクシデントや信頼性の問題に見舞われて浮き沈みのあるスタートを切ったが、モントリオールでスムーズな走行から3位を獲得したことが、新たなスタート地点となることを期待している。
またフェルスタッペンはオレンジ色の服に身を包んだ大勢の熱心なファンたちが、毎年ベルギーGPでそうしているように、応援に駆けつけてくれることも期待しているという。
「ここは家からもとても近いんだ。フランスには多くのファンがいるから、ここでレースをするのはいいことだと思う」とフェルスタッペンは付け加えた。