トップへ

アストンマーチンの新型バンテージ、2019年のデイトナ24時間参戦か。ダラ・ラナが計画明かす

2018年06月20日 10:41  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2018年からWEC世界耐久選手権を戦っているアストンマーチン・バンテージAMR
2018/19年のWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”のLM-GTEアマクラスにアストンマーチン・レーシングから参戦しているポール・ダラ・ラナは、2019年1月26~27日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦、『ロレックス・デイトナ24時間』にアストンマーチンの新型バンテージAMRで参戦する計画を明らかにした。

 2017年のWECでは、LM-GTEアマクラスのシリーズチャンピオンを獲得しているダラ・ラナ。2018年は旧型バンテージでWECに参戦しており第2戦ル・マン24時間終了時点でランキング4位につけている。

 そんなダラ・ラナは、2019年シーズンに向けてアストンマーチンが販売する新型バンテージをオーダーしたことを認めた。

 V8ツインターボ搭載の新型バンテージAMRは、5月に行われた“スーパーシーズン”第1戦スパ・フランコルシャンでレースデビュー。2019年からを予定しているカスタマー向け販売に先駆けて、今年はワークスチームからLM-GTEプロクラスに参戦している。

 ダラ・ラナは「マシンをオーダーしたのは事実だ。(アストンマーチンが製造する1台目の)新型マシンを手に入れる予定だ」と述べている。

 なお、ダラ・ラナはデイトナで出場するクラスについて、GTEマシン向けのGTル・マン(GTLM)クラスか、GT3マシン向けのGTデイトナクラスのどちらかは決定していないとしたものの、新型マシンは簡単に仕様変更できることを明かした。

「車体は同じなんだ。アストンマーチンは“現在は”GT3仕様として販売しているけどね。我々は2019年、どちらかのクラスでデイトナに出場するだろう」

 アストンマーチンは北米地域におけるモータースポーツ活動を拡大する計画で、少なくとも1台の新型バンテージをデイトナに出場させる方針だ。

 アストンマーチン・レーシングの代表を務めるデビッド・キング社長は先月、同社がカスタマーサポートの拡充を計画しており、来年はセミワークス体制でIMSAのGTLMクラスにフル参戦する可能性があることを明らかにしている。

 ダラ・ラナは今年のロレックス・デイトナ24時間にスピリット・オブ・レースから参戦し、WECでパートナーでもあるペドロ・ラミー、マティアス・ラウダとともにフェラーリ488 GT3をドライブしており、デイトナの経験は充分。またダラ・ラナは、冬の間にWECのレースがないため、デイトナはスケジュール上でそのブランクを埋める主要な活動になるという。

「今シーズンのWECは、第5戦中国ラウンド(2018年11月17~18日)から第6戦セブリング(2019年3月13~15日)まで約4カ月インターバルがある」とダラ・ラナ。

「デイトナ(2019年1月26~27日)に出るのは確実だし、もしかするとバサースト12時間(2019年1月31日~2月3日)にも出場するかもしれない。そのうちお知らせするよ」

 アストンマーチンが2019年3月の公認取得を目指す新型バンテージGT3とGT4には、TFスポーツやビーチディーンAMRなど既存チームを含む複数のカスタマーから、すでに高い関心が寄せられているものとみられている。