不動産サイトのアットホームは6月13日、「電車通勤の実態調査」の結果を発表した。自宅を出てから会社に到着するまでの「理想の通勤時間」(片道)は、平均で29分だった。しかし実際には平均47分をかけて通勤しており、ギャップが見られた。
調査は、今年5月2日~3日、一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の賃貸物件で一人暮らしをする20~30代の会社員を対象に実施。619人から回答を得た。
通勤時間の限界は「51~60分」が最多
実際の通勤時間は、「41~50分」(23.9%)が一番多く、「31~40分」(21.8%)、「51~60分」(18.3%)が続いている。中には、片道1時間以上かける人も1割ほどいる。
また、通勤時間が何分までなら耐えられるか聞いたたところ、「51~60分」が43.4%で最も多く、平均は65分になった。やはり我慢できるのは1時間前後まで、という人が多い。
「出勤時の電車内の居心地は100点満点中何点か」を聞くと、平均で47.7点だった。「座席に座れることが多いか」の質問に、「はい」と答えた人は29.4%しかいなかった。
通勤は毎日のことなので、ストレスがたまるものだ。「通勤時間の短縮のために引っ越した」経験がある人は37.3%いる。転居によってカットできた通勤時間は平均で29分だった。
通勤電車の中で20代男性は「勉強」「新聞を読む」、20代女性は「SNS」をする人が多い
「通勤電車の中でしていること」としては、「音楽を聴く」が64.5%が一番多い。「ネットサーフィン」(48.6%)、「ニュースサイトを見る」(47.2%)、「SNS」(46.2%)が続いた。満員電車ではスマホ操作もままならないため、音楽を聴く人が多いのだろう。不快な気持ちも好きな音楽で抑えられそうだ。20代男性では「勉強」や「新聞を読む」、20代女性では「SNS」をする人が多い特徴があった。
通勤電車ではしばしば遅延が発生する。「会社に対して遅刻しそうになる際の連絡手段」を聞くと、「電話」が59.3%だが、「電話以外(メールやLINE)」と答えた人も38.7%いた。