レッドブル・レーシングが2019年に向け、新たなパワーユニットパートナーとしてホンダを選んだことが正式に発表された。
2005年にF1活動をスタートしたレッドブルは、2007年からルノーのエンジンを搭載。2010年から2013年にかけてともに4年連続でダブルタイトルを獲得するという輝かしい成果を挙げた。しかし現在のパワーユニットが導入されて以来、レッドブルはルノーの信頼性とパフォーマンスに不満を抱き、あからさまに批判。次第に両者の関係は悪化していった。レッドブルは2016年以降はルノーのパワーユニットをタグ・ホイヤーブランドで使用している。
2018年末でルノーとの契約が切れるにあたり、レッドブルは姉妹チームであるトロロッソのパートナー、ホンダの進歩を見守り、カナダGPでのルノーとホンダのアップグレード版パワーユニットを確認した上で、ホンダを来季からの新パートナーに選んだ。契約は2019年からの2年間。2021年にF1テクニカルレギュレーションが一新される前に、再度パートナーについて検討を行う見込みだ。
チーム代表クリスチャン・ホーナーは、ホンダを選んだことは、再びチャンピオンになるという目標を目指す上で正しい決断であると断言した。
「アストンマーチン・レッドブル・レーシングは単にグランプリで勝つだけでなく、世界タイトル獲得を目指して戦っている。今回のホンダとの複数年契約は、我々チームにとって新たな時代の幕開けとなる」とホーナー。
「我々が決断を下す際に考慮する基準はひとつ。その結果、自分たちがより高いレベルで戦えると確信できるかどうかだ。慎重な検討と評価の結果、ホンダとパートナーシップを結ぶことが正しい方向性であることを確信している」
「ホンダのF1への情熱、トロロッソと組んで以来最近見せている急速な進歩、我々の野心に匹敵するだけの彼らの大きな野心には心を動かされている。ホンダとともに働き、F1における最大のプライズを獲得することを目指して戦っていきたい」
「レッドブルの両チームとホンダがつながることにより、大きなポテンシャルが生み出される。ホンダは両チームの豊富なデータにアクセスできるし、アストンマーチン・レッドブル・レーシングがリードすることで、より速く、より効率的で、より力強い開発を行うチャンスが2倍になるのだ」