犬童一心監督の映画『猫は抱くもの』の新たな場面写真が公開された。
公開されたのは吉沢亮を捉えた場面写真。吉沢は、沢尻エリカ演じる主人公・沙織を自分の恋人だと思い込んでいるロシアンブルーの猫・良男の擬人化した姿を演じている。場面写真では、沙織と良男がじゃれあうシーンや、スーパーの倉庫を模した舞台セットでくつろぐ良男の様子が写し出されている。
吉沢は自身が猫を演じることについて「ぴんとこなかったです。衣装を描いた絵を見せてもらったら、想像以上に見た目が人間だったので逆に『あれ? どういうことだろう』と(笑)」と明かしているほか、「どれだけ猫っぽくやるのかは、台本を読んだだけではわからなかったので。猫が人間になる話ではなく、猫をそのまま演じるわけですから、そのへんのさじ加減については最初は手探りでした」と語っている。
また犬童一心監督は吉沢の演技について「僕の飼っている猫との関係性を反映していて、『こうしたら、こういう反応する。こんな動きをする』というのを吉沢くんに伝えていきましたね。僕はもう13年間猫と暮らしているので、その中で見た猫の動きや仕草、リアクションをずっと吉沢くんに話していましたね。彼はそれを取り込んで演じてくれました」とコメント。
6月23日から公開される『猫は抱くもの』は、アイドルとしての夢を諦めた孤独な33歳の女性・沙織と、自分のことを人間だと思い込み、恋人として沙織を守ろうとするオス猫・良男の関係を描いた物語。沢尻、吉沢に加えて、売れない画家の「ゴッホ」こと後藤保役を演じる峯田和伸(銀杏BOYZ)、良男の相棒となる猫・キイロの擬人化した姿を演じるコムアイ(水曜日のカンパネラ)らが出演する。