6月18日に発生した大阪市北部を震源とする地震を受け、ツイッターでは「乾パンをアマゾンで注文する」「とりあえず非常食アマゾンでポチった」と、食料を蓄える人が増え始めた。
実際、アマゾンの「食品・飲料・お酒」売れ筋ランキングでは、非常食の人気が急上昇している。過去1か月間100位台を推移していた、井村屋が発売する長期保存用羊羹「えいようかん」は、18日18時時点で7位に浮上。5年の保存が可能な「アルファ米12種類全部セット」(尾西食品)も同日、4位になった。
非常食・防災グッズ18種類セットがにわかに売れだす
通常時は500位台だった「ルヴァン保存缶 L104枚」(ヤマザキビスケット)は、18時時点で32位。このほか100位以内には、「野菜の保存食セット YH-30」(カゴメ)が60位、「ビスコ保存缶30枚入」(江崎グリコ)が84位にランクインしている。
過去2か月、2000位台から3000位台を推移していた「これならイザというときも満足できます!5年保存の非常食・防災グッズを18種類セットにした【3日間満足セット】」(防災のサイボウ)は、千葉県で地震が相次いだ6月中旬から順位が上昇し、18日には88位を記録した。価格は5980円だ。
「従業員や取引先の状態確認で手一杯。注文どころではない」という企業も
ただ、自社のオンラインショップの注文には大きな変化がない企業が多いようだ。「アルファ米」を販売する尾西食品の担当者は、
「注文や売上が急激に増えたといったことはない。大阪の営業所が中心に動いているが、今日は電話が通じていないところも多く、従業員の安否確認や取引先の状態確認で手一杯。従業員は、家に帰るのでやっとの状況だと聞いている」
という。注文が増えるのは「取引先の状態が回復した後、明日以降になるのではないか」とも話していた。
「えいようかん」を販売する井村屋の担当者も、ウェブショップの注文状況に大きな変化は見られないと明かした。非常食について、現在のところ増産の予定はないという。