一人暮らしをしていると夕飯は悩みものだ。外食は便利だが家計に響く。かといって、仕事で疲れた後に料理をするのは面倒くさい。
そんな疑問を持つ人物が6月9日、はてな匿名ダイアリーに「毎日自炊してる人々はどうやってモチベーション維持してるの?」という記事を投稿した。投稿者は自炊できない理由を次のように書いている。
「朝食→寝起きでさっそく料理するくらいなら二度寝するわ。
昼食→朝御飯すら面倒なのに弁当まで作るわけない。
夕食→仕事で疲れたのにさらに料理までする気にならんし割引してる弁当・総菜買うか。
毎日これの繰り返しで全く料理しない」
「東南アジアみたいに普段は屋台で済ませるようなスタイルになってほしい」
このエントリには約550件のはてなブックマークがつき、ネット民の関心を引いた。寄せられたコメントを読むと、投稿者と同じく「とにかく面倒」という人が多い。中には、
「大人も給食にしてほしい。もしくは東南アジアみたいに普段は屋台で済ませるようなスタイルになってほしい。日本人の自炊信仰は異常」
という投稿もあった。もっと安く気軽に外食できる環境が欲しい、という切なる思いを感じる。
しかし、毎日のように自炊する人がいるのも事実だ。理由を見ると、「自分好みの味付けができる」ことや「節約」にメリットを見出しているようだ。
「大きな野菜とかでかい調味料を長期で使い回すことで節約につながるのでそれ目当てかな」
「健康的なご飯を買って食べるとくそ高いから健康とコスパ目的かな?」
20~30代の独身者で「ほぼ毎日自炊」は3割弱
毎日自炊をする人はどれくらいいるのか。リサーチプラスが今年5月に発表した調査結果によると、20~39歳の独身男女のうち、朝食、昼食、夕食で「ほぼ毎日自炊をする」と答えた人は3割弱いる。理由のトップは「食費節約のため」(56.8%)で、「健康のため(糖質・脂質を抑えたいなど)」(23.3%)、「自分にあったボリュームで用意できるから」(19.9%)が続く。
はてなブックマークに寄せられた投稿の中で興味深いのは、「そもそもモチベーション頼りにしない」というもの。自炊を毎日続けるには、「やる気を起こすのではなく、習慣化してしまう」というのだ。最初は米を炊くことから始め、慣れてきたらもやし炒めを作るなど、無理なく自炊を日課にしてルーティン化していけば、毎日の料理が苦にならなくなるだろう。