MotoGP第7戦カタルーニャGP、MotoGPクラスは、スペインのバルセロナ・カタルーニャサーキットで決勝レースを行い、ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度45度のドライコンディションで争われた。
好スタートを切ったのはマルク・マルケス(ホンダ)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)が2番手に続き、ポールスタートのロレンソは3番手で続く。1周目の10コーナーでイアンノーネがマルケスのインを突くが、突っ込み過ぎてポジションを落とす。マルケスとロレンソがトップを争い、2周目の1コーナーではロレンソがトップに立つ。3番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が続き、序盤のトップ集団を形成。ロレンソとマルケスは序盤からファステストラップを更新しながら周回を重ねていく。
9周目の5コーナーでドヴィツィオーゾが転倒、リタイアに終わり、3番手にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が浮上する。トップ争いはロレンソとマルケスの一騎打ちとなるが、中盤を過ぎたころからロレンソがマルケスとの差を広げ、11周目にはその差は約1秒となる。
単独トップに立ったロレンソはその後も独走。終盤に入るころにはその差を約2秒へと広げ、そのままトップ独走で前戦イタリアGPに続いて連勝を飾った。ロレンソに逃げられた後、マルケスは単独2位をキープ、そのまま2位でゴールし、ランキングトップをキープ。ロッシが3位に入賞した。
4位争いはカル・クラッチロー(ホンダ)とダニ・ペドロサ(ホンダ)により接戦が展開されたが、18周目の4コーナーでクラッチローが前に出てそのまま4位でゴール。ペドロサはその後、クラッチローから離され、終盤にはマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)の接近を許したものの、ポジションを守り、5位でチェッカーを受けた。ビニャーレスは終盤、ペドロサに迫ったものの、前に出るまでは至らず、6位入賞。
7位にヨハン・ザルコ(ヤマハ)、8位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、9位にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、10位にイアンノーネの順で続いた。
ポル・エスパルガロ(KTM)が11位、スコット・レディング(アプリリア)が12位、カレル・アブラハム(ドゥカティ)が13位に入賞。フランコ・モルビデリ(ホンダ)は12番手走行中の20周目の2コーナーで転倒、一度ピットに戻り、再びコースイン。3周遅れで完走し、14位入賞となった。
ハフィス・シャーリン(ヤマハ)は9番手走行中の21周目の4コーナーで転倒しリタイア。ティト・ラバット(ドゥカティ)は9番手走行中の20周目のホームストレートでマシンから火を噴き、1コーナーでマシンを止めてリタイアとなった。ジャック・ミラー(ドゥカティ)は10番手を走行していた18周目にリタイア。ブラッドリー・スミス(KTM)は14周目の5コーナーでインを突いてきた中上貴晶(ホンダ)が転倒、両者転倒リタイアとなった。
アレックス・リンス(スズキ)は11周を回ってピットに戻ってリタイア。チャビエル・シメオン(ドゥカティ)は8周目の1コーナーで転倒リタイア、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は5周目の11コーナーで転倒リタイア、トーマス・ルティ(ホンダ)は4周目の3コーナーで転倒リタイア、ワイルドカード参戦のシルバン・ギュントーリ(スズキ)は3周目の7コーナーで、ミカ・カリオ(KTM)は1周目の14コーナーでそれぞれ転倒リタイアに終わり、出走26台中完走14台という転倒も多い、荒れたレースとなった。