早いもので、2018年もそろそろ折り返し。春に新社会人になった人は、会社に入ってもうすぐ3か月になる。そろそろ「自分はこの仕事の向いてない」だとか「明らかに効率の悪い、無意味な仕事をしている」なんて考えるようになった新卒もいるはずだ。
実際、ネットの世界には、そのような意見がいくつも目に付く。(文:松本ミゾレ)
「『俺がやれって言ったらはいやらせてくださいとだけ言え!』って言われた」
先日、5ちゃんねるに「2018卒新入社員だけどもう会社辞めたい人たちpart24」というスレッドが立っていた。今年3月に最初のスレッドが立ってから、続きに続いて24スレ目。これだけでも、新入社員たちの不満がどれだけ大きいか分かる。
スレッドを覗くと、「仕事辞めてえ。土日も仕事のこと考えてる」など、憂鬱感を抱える若者の巣窟となっていた。その中でも印象的な声を紹介したい。
「今日で11連勤目。昨日も22時帰りだし。今日も『数字は? 進捗は? 見込みは? ふざけんな!』って感じだろうな」
「辞めてやるぞもうメンタルが限界。おかしくなる」
「『俺がやれって言ったらはいやらせてくださいとだけ言え!』って言われた。挙げ句下手くそって何度も言われたし」
「どうすればよかったんだろうね。もう疲れてだめだ」
「上司に質問したらキレられた」だとか「ブラックだった」みたいな書き込みも非常に目立つ。このスレッドには、いわゆるホワイト企業に勤務することができた新卒はそう多くなさそうだ。
早期退職は経歴に傷が付くけど、若いなら挽回可能 3年も耐えなくていいんじゃない?
昔から根拠なく言われている俗説に「とりあえず入社後3年我慢しろ」というものがある。この言葉、未だに上の世代が無責任に口にしているけど、個人的には真に受ける必要はないと思っている。
というのも、仕事の適性って人それぞれ異なるから、合わない仕事を続けてもすぐに伸び悩む。そして何より効率が悪い。職場の給与がショボかったり、口うるさい上司がいたり、そもそもブラックだったという場合には、若い時の貴重な3年が無駄になってしまうだけだ。
スキルも実績も作れないまま3年が過ぎても、会社は責任を取ってくれないし、いずれ自分が後悔するだけ。あまりに辛い職場はさっさと辞めて、新しい職場に希望を抱く方がいいんじゃないだろうか。
こんな話をすると「短期離職は職歴に傷が付くだけだ」と否定する人が結構いる。実際それも正しい指摘ではある。しかし、どうせ職歴を傷付けるなら早く辞めて、若いうち、取り返しが付くうちに転職すべきだ。
世間を見渡せば、今更転職も独立もできず、ブラックに搾取され続ける状態から抜け出せない大人も大勢いる。若さは貴重だ。新卒入社した会社を離れるのは勿体なく感じるかもしれないけど、長い目で見たら取り返せるかもしれないし、方向転換を考えても遅くないんじゃないかな。