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アンジュルム、モーニング娘。’18ら『ROCK IN JAPAN FES』出演“ハロプロ勢”の見どころを考察

2018年06月16日 14:11  リアルサウンド

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 『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』の8月4日に鈴木愛理、8月12日にアンジュルム、モーニング娘。’18が出演する。アンジュルム、モーニング娘。に加え、℃-ute時代にハロー!プロジェクトに所属していた鈴木、とロックフェスに“ハロプロ勢”が3組揃った驚きについて、彼女たちの動向に詳しいライターの青山晃大氏に話を聞いた。


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 青山氏は「鈴木愛理さんのApple Musicへの楽曲解禁も含め、ハロプロとして変わっていかなければいけないところにきているのでは」と予想し、過去のハロプロ勢の出演を以下のように振り返る。


「過去アップフロントグループ所属のアイドルとしては、DJ BOOTHに出演したアップアップガールズ(仮)以外では、メインステージには2015年、2016年に℃-ute、2017年にアンジュルム、毎年1組ずつ出演してきました。今年は3組、特にモーニング娘。が参加することに驚きました。娘。自体、フェスはもちろん、2014年の『MBS音祭』を除いてハロプロ以外のイベントにほぼ出演したことがない。彼女たちが今年20周年を迎えるのも関係しているのかもしれません」


 続いて、鈴木愛理、アンジュルムの見どころについても語ってくれた。


「鈴木愛理さんはソロアルバムで赤い公園やSCANDALとコラボし、ライブではバンドセットも取り入れたパフォーマンスをしているので、『RIJF』との親和性は高い。彼女はここ10年のハロプロの歴史の中では圧倒的な存在感で、パフォーマンスの格好良さと普段のMCのギャップなど、一度見てもらえればその魅力は一発で伝わると思います。アンジュルムは去年の出演を振り返って、「手ごたえがあった」と繰り返し話していました。パフォーマンス面では今のハロプロで一番勢いがあり、メンバー一人ひとりのスキルも高く、個性も豊か。『ハロプロに興味はあるが、あまり知らない』という人にこそ見てほしいグループです。アイドルソングのクラシック的存在になっているスマイレージ時代の楽曲を披露すれば、アイドルが多い今年の『RIJF』の中でもアピールできそうです」


 青山氏はさらに、モーニング娘。への期待を熱弁した。


「モーニング娘。は今のアイドル文化の基礎を作ってきたグループ。モーニング娘。’18も当然、その歴史の上で成り立っています。モーニング娘。といえば未だに『LOVEマシーン』の頃のお祭りっぽいコミカルなイメージが強く、テレビ番組でも『LOVEマシーン』をパフォーマンスすることが多いので、ファンの間では“LOVEマ保存会”と揶揄されることもあるほど(笑)。今はより高度なフォーメーションに取り組み、楽曲も流行を取り入れたEDMやダンスミューシックが多いのでギャップがあると思います。もちろんフェスのステージなので『LOVEマシーン』のような曲も必要だと思いますが、“今”の彼女たちをしっかりと伝えてほしい。それにはやはり、選曲が重要になってきますね。彼女たちは対外的なイベントはほぼ初めてなので、セットリストも未知数です。フェスだと曲数も限られてくるので、今のモーニング娘。を前面に打ち出すのか、今年で20周年なので歴史を踏まえて有名曲を織り交ぜたお祭り的なセットリストになるのかが気になります」


 昨年はSNS上に、アンジュルムのパフォーマンスを初めて目にした観客たちの、「かっこいい」「最高」という声が目立っていた。今年は“ハロプロ勢”がGRASS STAGEに立つ可能性もありそうだ。(村上夏菜)