メルセデスのルイス・ハミルトンは、使用できるパワーユニットの基数を厳しく制限する現在のF1規則を批判した。
2018年F1規則では、21戦のなかで6エレメントのうちICE(エンジン)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。
F1カナダGP決勝で、ハミルトンは、パワーユニットのオーバーヒートの問題を抱えながら完走を目指し、5位にとどまった。
ハミルトンは、チャンピオンを決定するのがパフォーマンスではなく信頼性であるとしたら、それは間違っていると主張した。
「来年はエンジンを年間2基に制限されないことを願っている。そうなったらばかげている」とハミルトンはカナダGP決勝後に語った。
「使えるエンジンの数がもっと多ければ、もっと楽しめているはずだ。シーズンの行方が信頼性に影響されかねない。誰もそんなことは望んでいないはずだ。そんな風に裏切られることを誰も望んでいない。真のパフォーマンス(によって勝敗が)決まることが望ましい」
「このスポーツは間違った方向に進んでいると僕は思う。僕としてはたくさんの面で違う考えを持っている」
「彼ら(F1上層部)はこのどうしようもないエンジンに関して変更を行う必要があった。コストを抑えるためだ。でもそのためにさらに資金をつぎ込む結果になっている」
コスト削減のために基数制限が厳格化されているが、パワーユニットマニュファクチャラーには、信頼性を高めるためにさらに莫大な費用が必要になっている。