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Pileと“メイド服着用”をかけてブラックジャック対決! 新曲「BJ」への想いと勝負の行方は…

2018年06月15日 19:22  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

Pileさん
4月より放送中のTVアニメ『奴隷区 The Animation』。勝負で負かせた相手を奴隷にできる器具「SCM(Slave Control Method)」を巡るサバイバルゲームの行方は、いよいよクライマックスに突入! SCMが生まれた理由や参加者たちそれぞれの思いなど、色々な謎が明らかになり、総勢20名以上におよぶ登場人物たちの群像ドラマはラストゲームに向かって収束しつつある。

そこで今回はエンディングテーマ「BJ」を歌うPileさんにインタビュー。主題歌の生まれた背景やアニメの見どころなどを語ってもらいながら、実際にアニメ!アニメ!編集部員とブラックジャックで対決。「負けた方が罰ゲーム」に挑んでもらう流れでスタートしたのが、取材は思わぬ方向へと進んでいった――。
[取材・構成=小松良介]

『奴隷区 The Animation』

2018年4月12日より放送
テレビ放送:TOKYO MX 、BS11、AT-X
※放送後、Netflixで独占配信。
http://doreiku-anime.com/
■Pile VS アニメ!アニメ!編集部 ブラックジャックでガチンコ対決!
――今日は『奴隷区 The Animation』のエンディングテーマであるPileさんの新曲「BJ」にちなんで、インタビュー後に編集部とブラックジャックで勝負をしていただこうと思ってます。
敗者には、SCMの「どんな勝負でも勝ちさえすれば相手を奴隷にできる」という設定と、Pileさんがメイド役で本作にご出演されているということで、「メイド服を着なければいけない」というルールでいかがでしょうか?

Pile
わかりました! 望むところです。

――ありがとうございます。ちなみにブラックジャックをやったことは?

Pile
もちろんあります。「BJ」の歌詞にもなっていますしね。ただ、賭け事はあんまり好きじゃなくて……。だって貯金したほうが絶対いいじゃないですか。友達に誘われて競馬に行った時は万馬券ゲットしちゃいましたけど(笑)。

――ええっ、それはスゴイですね!

Pile
競馬新聞を全部買って、馬や騎手のデータを徹底的に調べて……。そしたら200円の券が2万円になりました。

――本気で勝ちにいってるじゃないですか。ひょっとしてかなりの負けず嫌いでは……。

Pile
わりとそうかも? でも、やるからには絶対勝ちたいです!

「負けず嫌い」というPileさん。やる気十分です
■アーティストとして目指しているのは漢気のあるライブ
――ではゲームの前に、今回の新曲「BJ」や『奴隷区 The Animation』についてお話を聞かせてください。まさにブラックジャックをテーマにした楽曲でしたが、初めて聴いた時の印象はいかがでしたか?

Pile
『奴隷区 The Animation』のエンディング曲になることは知っていましたが、すごくカッコよくて作品の世界にピッタリだなって思いました。
今回の企画に合わせて作られた曲はもう1曲あったんですけど、そちらと聴き比べてみて、最終的に「BJ」を選ばせていただいた感じです。

8thシングル「BJ」:2160円(初回限定盤)

――そうだったんですか。ちなみにもう1曲というのは?

Pile
アルバム『SHOWCASE』に収録されている、「脳内ドリーマー」でした。ぜひこちらも聴いてみてください!

――Pileさんの歌う曲は、「BJ」をはじめノリの良いロックテイストな楽曲が多いイメージがありますが、そもそもロックがお好きで?

Pile
私のシングルが少年や青年向けのアニメの主題歌が多いので、その影響もあると思いますが、たしかに私も聴いてるアーティストはロックが多いと思います。
ライブではダンス系も歌っていたんですけど、やっぱりバンドスタイルだとカッコいいロックのほうが盛り上がるので。自然とロックが増えましたね。


――たしかにライブで歌ったら間違いなく盛り上がりそうですね。

Pile
すごく盛り上がりますよ! ライブに来てくださるファンのみなさんの楽しみ方も、だんだんとその方向に固まってきたのかなって思います。
『ラブライブ!』では、どちらかというとかわいらしい楽曲を歌わせてもらっていて、それはすごく楽しい経験だったのですが、自分の名前で歌う時はそことは反対のイメージにしていきたいなと思ってて。だからいつも漢気のあるライブを目指してます!

■「ロックシンガーよりロックって言われました(笑)」(Pile)

――漢気ってすごいですね。ふだんのPileさんもそういう感じなんですか?

Pile
あるかもしれないです(笑)。前にインタビュー後に音楽ライターさんと雑談をしてたんですけど、「Pileさんはロックをやってる人よりもロックですね」って言われたことがありました!


――(笑)。何がそう思わせたんでしょうね。

Pile
ファンの方にもネタにされるんですけど、きっとお酒好きなところとかかな? ライターさんによると、最近のロックシンガーさんはおとなしい方が多いみたいで。

――お酒を飲むと豹変するタイプですか?

Pile
テンションは高くなりますけど、あんまり変わらないと思います。去年12月に武道館でライブをやった後も、見に来てくれた知人たちと一緒にカラオケで二次会やったりとか……。

――すごいパワフルですね。今回の「BJ」のレコーディングは順調でしたか?

Pile
もともとレコーディングは一気にやるタイプで、 現場に入ったら30分ぐらいで曲を覚えて、一気に歌っちゃう感じなんですよ。だからレコーディングが難航することってあんまりなくて。
譜割り(音符に対して詞を付ける)が難しい曲の場合は、多少時間がかかっちゃうんですけど、「BJ」はとっても歌いやすかったですね。きっとカラオケとかで気軽に歌える楽曲になった思いますよ!


――それは嬉しいポイントですね。特に歌い方のコツはありますか?

Pile
私の場合、レコーディングは丁寧に歌うんですけど、ライブだとその日の気分や観客の盛り上がり方で歌い方を変えているんですよ。ちょっと擦れさせたり、投げやりな感じにしてみたり……。
だからみなさんも自分なりの歌い方で思いっきり楽しんでもらえたら嬉しいです。

■実写映画版とはまた違った魅力がある『奴隷区 The Animation』

―― やっぱりPileさんもロックな感じですね。ところで今回の『奴隷区 The Animation』ですが、作品のイメージはどうでした?

Pile
実写映画(『奴隷区 僕と23人の奴隷』2014年公開)を観たことがあったので、マンガを読んだ時は展開がちょっと違っていてビックリしました。
アニメには私もちょっとだけキャストとして参加させていただいているんですけど、ラストの結末までは知らなくて。だから実写版やマンガと展開がどう変わっていくのか、すごく楽しみです。

――第3話のメイド役など、キャストとしても参加していらっしゃいましたね。アフレコ現場はどうでしたか?


Pile
第3話だと立川シンノスケ役の森久保祥太郎さんや、中野タイジュ役の村瀬歩さん、足立シヲリ役の八島さららさんたちと共演させていただきました。
けっこうシリアスなシーンの多い作品だけど、みなさんオンとオフの切り替えがしっかりしていて、すごく和気あいあいとした現場でしたよ。監督の倉谷(涼一)さんもすごく優しかったです。

――特に思い出深いエピソードがあれば。

Pile
スタジオで座った席が新宿セイヤ役の緑川光さんとお隣だったんです。私は今年の5月2日で30歳になったんですけど、実は緑川さんと誕生日が一緒で(笑)。
緑川さんもそのことをご存じだったみたいで、「自分は今年50歳だから、Pileさんとちょうど20歳ちがうね」ってお話で盛り上がりました(笑)。


――おおー。そんな緑川さんのようなベテランの方もいらっしゃるなかで、声優として参加されていかがでしたか?

Pile
このところ歌をメインにやることが増えたので、声優としてアフレコに参加するのが楽しみなんです。『ラブライブ!』の時はμ’sのみんなといつも一緒で、それはすごく楽しくて大切な思い出だけど、今は逆にいろんな人とお会いできるのが嬉しくて。
初めてお会いする方とか、前に共演したことがある方とか……。それにμ’sのメンバーとも現場で再会できることもありますしね。

■「都合のいいATM」のアヤカの今後が心配
――『奴隷区 The Animation』で気になるキャラクターはいますか?

Pile
豊島アヤカのことがすっごく気になります。実写版を観た時にセイヤから言われた「都合のいいATM」ってセリフに衝撃を受けたので(笑)。


Pile
しかも第5話なんてフォークを食べちゃうし、主人だったユウガは「あたまのおかしいひと」に負けちゃうし……。思わずTwitterで「大田ユウガ負けた笑」って呟いちゃいました(笑)。

アヤカとセイヤの関係は今後どうなるんでしょうね。かわいそうな役回りが多いからちょっと心配です!

――これまでインタビューさせていただいたキャストのみなさんにも聞いているんですが、Pileさんは「SCM」を手に入れたら使ってみたいですか?

Pile
えー、絶対やらないです。でも、そういうのを見るのは好きだから誰かに勧めたりはするかもしれません(笑)。

――すごく仲の良い友達から「面白いからやろうよ!」って誘われても?

Pile
断固拒否! 絶対イヤですね。


――お酒が入ってたら?

Pile
そこはわかんないです(笑)。判断力が鈍ってるから……。
でも、命令できるんだったら極端なほうが良いです。全部自分の思いどおりになるんだったらいいんですけど、作品みたいに相手の気持ちまでは支配できないのは辛いですよね。

■「気にしない」ことが「自分らしさ」に

――『奴隷区』では色々なキャラクターの勝負が描かれていますが、Pileさんは勝負事はお強い方ですか?

Pile
うーん、どうでしょう。私にとっての勝負事というと、フェスや番組のゲストみたいな場合を指すと思うんですけど……。
やっぱり自分を知らない方々が知る機会になったりするので、いつもすごく緊張してました。「観てる人たちが何を考えているか、ちゃんと気にしなくちゃ」と思っても、色々考えちゃって上手くいかなくって。

だけど、去年くらいから急に「そんなに気にしなくてもいいのかな」と思えるようになったんです。良い意味でどうでもよくなったというか。
理由はわからないんですけど、急に悟りが開けたような。それからは自分がこう思ってほしいイメージを上手く表現できるようになりました。


――何も気にしない=Pileさんらしさが出るようになったんでしょうね。今後のライブ予定ですが、8月18日・19日にはファン感謝祭がありますね。

Pile
そうですね。それ以外にも、国内外で色々と活動予定です。

――そこで「BJ」を歌う予定は?

Pile
もちろん新曲なので歌いたいです! 「BJ」はすごく盛り上がる曲ですし、アニメも絶賛放送中なので。セットリストにもライブが締まる一番良いタイミングに入れたいと思います。

――それは楽しみですね。最後にファンのみなさんや『奴隷区 The Animation』を楽しみにしている方々に向けてメッセージをお願いします!

Pile
キャストとしてはちょっとだけしか参加していなんですけど、『奴隷区』はすごく面白くて、毎回観るのが楽しみです。
主人公たちの勝負はもちろんですが、アヤカみたいなキャラクターの今後もぜひ注目して観ると、もっともっと物語を楽しむことができると思います。

やっぱりリアルタイムで観ていただくのが一番ですけど、今はNetflixでオンエア後すぐに視聴できるので、見逃した方もぜひご覧いただけたら嬉しいですね。
でもその時はエンディングをスキップしないで、ちゃんと「BJ」を聴いてほしいな(笑)。

■「“二度とBUSTしない為に”と歌ってたのに……」(Pile)

――それでは新曲にちなんで「ブラックジャック」していただきます。ルールはHIT(カードをもう1枚引く)とSTAND(引かない)だけのシンプルなもので、カード点数の合計が「21」に近いプレイヤーの勝ちです。「21」を超えたらBUSTで負けになります。相手はアニメ!アニメ!編集部のオキモトが務めます。

Pile
がんばります!

オキモト
Pileさんのメイド服姿をなんとしても見たいので、負けませんよ!

ノリノリでスプリットをするPileさん。リハーサルで勝負した時はPileさんが勝ちました
――では始めましょうか。まずはふたりにカードを2枚ずつ配りますね。伏せたカードをそれぞれチェックしておいてください。

オキモト
おっ。

Pile
これは……。

2人とも表向きのカードは「10」に……。伏せられた側の数が勝敗を分ける
――HITかSTAND、どうしますか?

Pile
うーーーん。困った(笑)。

オキモト
じゃあ僕はSTANDで……。

Pile
えー(笑)。やばい、どうしよっかなあ……。

――ちなみに今の表情も駆け引きの重要なポイントですよ?

オキモト
僕のほうはちょっと自信があります!

Pile
どうしよう。私もけっこういい点数なんですけど……。

HITするかどうか思案にふけるPileさん
オキモト
そういえば「BJ」には“STANDしないよ”という歌詞がありましたね。

Pile
たしかに歌ってました(笑)。……よし、決めた! HITでお願いします!

――では3枚目のカードを配りますね。

Pile
ああっ、「3」だ。合わせて「22」です……。BUSTしちゃいました(泣)。

――あー、惜しい! これはオキモトの勝ちですね。

オキモト
やったー!! 勝ったあああああああ!!!

果敢にチャレンジするもBUST。でも惜しかったです!
Pile
うう……。ちなみにいくつだったんですか?

オキモト
僕は「20」でした!!

Pile
そっかー……。私のほうは1枚目が「9」だったから合計が「19」だったんですよ。どのみちSTANDしてても負けでしたね。

オキモト
負けたのは残念かと思いますが、でもこれで「BJ」の“二度とBUSTしない為に”というフレーズをより心を込めて歌えますね!

Pile
……悲しい。

■悲しみに暮れるPileさんに編集部も右往左往

――いい勝負だったと思いますよ。では、負けたPileさんには罰ゲームとしてメイド服を……。

オキモト
これでPileさんのメイド服姿を見られる……。

Pile
……(うなだれている)。


――あれ、Pileさん?

Pile
……(ショックすぎて聞こえていない)。


オキモト
悲しみがすごい。

――こ、これは罰ゲームどころでは……。す、すみません、罰ゲームはちょっと置いといて、まずはインタビュー用のお写真を撮らせてもらえませんか(汗)

Pile
……はい、わかりました……。

――あと、オキモトさんはこちらへ……。
オキモト
へ?


(部屋の隅に移動したライター小松とオキモト)
――ちょっとオキモトさん、これどうするんですか。Pileさんせっかくインタビューに応えてくれたのにこのままじゃ申し訳なさ過ぎますよ!

オキモト
そう言われても勝っちゃったし……。Pileさんのメイド服姿見たいし……。

――それに、Pileさんこのまま落ち込んじゃって歌に影響があったらどうするんですか! 責任取ってくださいよ!

オキモト
責任……。わかりました。僕に考えがあるので、ちょっと待っててください!(ダッシュでどこかへ消えていく)

――ちょっとオキモトさん!? 大丈夫かなぁ……不安しかない。



無事インタビュー撮影は終わったものの、沈んだままのPileさん
Pile
はぁ……。


??
おかえりなさいませご主人様♪

Pile
(振り向いて)ん、え? えええ!?


??
やっと気づいていただけましたか。

Pile
いやああああああああああ!!!

体を張ったオキモトに対して全力で引いているPileさん
Pile
ちょっとこれは引く……(苦笑)。

オキモト
ひどい。

Pile
そもそも、なんでそんな恰好をしてるんですか?

オキモト
Pileさんがあまりにも落ち込んでいたので、代わって罰ゲームを……。

Pile
ええー(笑)。そういうご趣味があったわけじゃないんですね?

オキモト
違いますよ! Pileさんがあまりにも落ち込んでいるので励まそうとして……

Pile
いやでも、よく見ると……、意外と似合っているかも?

引いてから一転、興味津々深そうに眺めるPileさん

沖本
まじまじと見るのは勘弁してください。

Pile
いやいやホントですって。体型も華奢だから女の子みたいですね!

今度は褒めはじめたPileさん
Pile
ですよね!?

――フォローしてくださって、なんかすみません(笑)。

オキモト
いっそ思いっきり笑ってもらった方が楽なのに……。

――せっかくなので記念撮影なんてどうですか?

Pile
褒めたけど、それは……。でも頑張ってくれたので仕方ないかぁ……。

オキモト
ありがとうございます! じゃあせっかくなので一緒にハートマークをお願いします!!

Pile
それはイヤです(キッパリ)。


なんだかんだ寛大に受け止めてくださったPileさん、ありがとうございました!

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(C)オオイシヒロト 岡田伸一/双葉社・エブリスタ
(C)「奴隷区 The Animation」製作委員会