声優ユニットWake Up,Girls!(通称WUG)が6月15日、2019年3月を持って解散することを公式サイトで発表した。
今年で結成5周年を迎えるユニットのファン、通称「ワグナー」からは驚きと落胆の声が多数出ている。ユニットの産みの親であるアニメ監督の「ヤマカン」こと山本寛さんも、自身のツイッターで、突然の解散に憤りを露わにした。
「ハラワタ煮えくり返るのに身体の血液が持ってかれて手が痺れてる」
Wake Up,Girls!は2013年にデビュー。宮城県仙台市を舞台とする同名のアニメ製作が決まり、2012年のオーディション合格者7人で結成された。2014年の劇場版、テレビアニメ1期では、主要登場人物の声優と主題歌、挿入歌を担当している。
アニメ制作は元々、2011年の東日本大震災を受けて決定した経緯もあり、1期放送終了後は東北地方の企業・団体とのタイアップも多く行っていた。2014年にはスピンオフアニメのネット配信、2015年には劇場版第2作が公開されている。
山本さんは、劇場版とアニメ1期、スピンオフアニメで監督を務めたほか、主題歌や挿入歌の作詞も行っていた。しかし、2017年のアニメ2期「Wake Up,Girls!新章」では監督を降板。2期放送中にはツイッターで、自身が作詞した楽曲が許可なく使用されたと主張し、ファンの間に波紋を広げていた。
アニメだけでなく、ユニットの産みの親とも言うべき存在の山本さんは、ユニットの解散報道に関する感想とは明記していないものの、ツイッターで15日、
「今ごっつ腹立ってる」
「奪い取って、挙げ句に殺す気か!」
「ハラワタ煮えくり返るのに身体の血液が持ってかれて手が痺れてる」
などと繰り返し投稿していた。
公式サイトに掲載された文書によると、解散の理由は
「5年という歳月の中で、様々な活動を通じ、これからメンバーそれぞれが目指す夢を描いた時、メンバー、運営スタッフとで何度も話し合った結果、個々の道を歩んでいくことが、さらなる成長に繋がる」
と考えたためだとしている。プロジェクトとしての展開や、声優個人の活動は引き続き行われることも合わせて発表された。