映画『スターリンの葬送狂騒曲』の予告編が公開された。
1953年のソ連を舞台にした同作は、恐怖政治を行なった独裁者ヨシフ・スターリンの死をきっかけに、最高権力の座を巡って巻き起こる側近たちの争いや混乱を描くブラックコメディー。スターリンの後釜を狙って色めき立つ側近たちが、姑息で熾烈な頭脳戦を繰り広げる、というあらすじだ。過激な内容からロシア政府が上映禁止を命令したという。
第一書記のフルシチョフ役をスティーヴ・ブシェミ、NKVD警備隊最高責任者のベリヤ役をサイモン・ラッセル・ビール、スターリンの補佐を担当したマレンコフ役をジェフリー・タンバー、外務大臣のモロトフ役をマイケル・ペイリン、貿易大臣のミコヤン役をポール・ホワイトハウス、ソビエト軍最高司令官のジューコフ役をジェイソン・アイザックスが演じる。
また、ヨシフ・スターリン役にアドリアン・マクローリン、スターリンの娘のスヴェトラーナ役にアンドレア・ライズブロー、息子のワシーリー役にルパート・フレンド、ピアニストのマリア役にオルガ・キュリレンコ、労働大臣のカガノーヴィチ役にダーモット・クロウリー、国防大臣のブルガーニン役にポール・チャヒディがキャスティング。監督・脚本をドラマシリーズ『Veep/ヴィープ』や映画『In The Loop』などのアーマンド・イアヌッチが手掛けた。
予告編では、ベリヤがスターリンの遺体の耳元で「あばよ! クソジジイ」と囁く姿や、「手を組もう」と提案するフルシチョフにジューコフが「私を舐めるな、裏切りをバラして“粛清”するぞ」と返答するシーン、ワシーリーが「俺はスターリンの息子だ! お前らには屈しない!」と叫ぶ場面、マレンコフの「国民の皆さま、キスしてください。私のケツに」というセリフなどが映し出されている。
『スターリンの葬送狂騒曲』は8月3日から東京・日比谷のTOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開される。