J SPORTSの「ル・マン24時間中継」には今年もこのお三方が全力投球。みなさん、“というか、オレが観たいくらい”というほど意気込んでいます。今年はサッシャさんもル・マン現地へ。制作体制もパワーアップしてます!
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──ル・マン24時間レースはもう、ひとつの壮大なドラマです。そのなかで、もっとも「思い出深いシーン」は何ですか?
高橋二朗(以下、二朗):1983年に初めてル・マンに行きましたが、最も思い出深いことと言えば、やっぱり2004年。アウディ・スポーツ・ジャパン・チームGOHが勝ちましたからね。当時、日本語ライターとしてチームに加わらせていただいたというのもあって、一番の思い出です。
福山英朗(以下、福山):僕はル・マンに4回出させてもらいましたが、念願のル・マンに初めて出た88年はすごく印象深い。ADAフォードのとき。まともにキャンピングカーもないから、エンジンメンテナンスのテントに行き、エンジン台の上で寝て(笑)。千葉さんのところで走った00年も印象的でした。クラス2位だったけど、トップでゴールしたチームが燃料タンク容量の規定違反で次の日に失格になったんです。で、繰り上がり優勝を聞いたのが、パリに向かうクルマのなか。狭いところで“バンザ~イ!”って(笑)。
サッシャ:僕は16年の“ノーパワー”ですね。解説で関谷(正徳)監督がいらっしゃったんですけど、ゴール寸前のときに「ノーパワーって言っています」と伝えたら、関谷監督が絶句。それでも番組は進んでいく……という感じで。
福山:ル・マンは毎年、奇跡的なこと、ビックリするようなこと、ホロッと来るようなことがあるけど、最近の印象で言ったら、“ノーパワー”でしょうね。あまりにも印象深い。スタジオがお通夜のようになってしまって、このまま終わらせるわけにはいかないって感じたのを覚えています。そのときには、無責任な発言に取られたかもしれないけど、「この苦しみ、悲しみがあるから、勝つときの感動がより生まれる。そこへの序章だよ」って言った記憶があります。
サッシャ:今年につながっていますよね。
──ル・マンは非常に長い時間の中継となりますが、実況、解説、レポート、それぞれの立場でのご苦労もいろいろありそうです。
二朗:最初のとき、憧れのスティーブ・マックイーンの『栄光のル・マン』に出てくるそのまんまの場所でワクワクしたけど、疲れてくると、“なんてバカなことしているんだろう?”って思っちゃう(笑)。いまでもそれは同じだけど、そこを乗り越えると面白くなってくるんです。
福山:世界にはそういう名レース、関わりたいレースというのがありますが、ル・マンはそのひとつ。そこに関わることができるのは誇りですよね。眠いし、資料も多いし、なかなか大変だけど、放送という立場でも同じル・マンを戦っていられる喜びは一緒なんじゃないかな。
サッシャ:僕はニュル24時間レースを現地からお伝えしたことがありますが、J SPORTSさんが“どうすれば、しっ かりした体調で臨めるか”ということに対してメリハリをつけてくれていましたから、24時間自体はすごくツラかったということはないんですよね。
──なるほど。となると、長時間の中継でも話題に困ったりすることは……。
二朗:ないんじゃない?(笑)ル・マンについては、話題には事欠かない。
サッシャ:ないですよね。僕はツール・ド・フランスの実況もさせていただいていますけど、競技の性格上、7時間のレースのうち5時間ぐらい展開が変わらないときがある。その5時間をトークで埋めるっていうのを毎年やっていますので、耐久レースで30分ぐらいの膠着なら、30秒ぐらいの感覚ですかね(笑)。
福山:我々のなかには“話題の宝物”みたいなものがいっぱい埋まっているでしょうから、普段は出てこないけど、映像とともにその引き出しが開いたりするので、あまり困らないんです。まぁ見返してみたら、“毎年同じこと言ってるな”というのはあるかもしれませんが(笑)。
──今年、注目しているポイントを教えてください。
二朗:ル・マンを迎えるときのいろいろなレギュレーションがどれだけ変化しているかによるので、そこが注目点ですね。
福山:ワンサイドゲームにならないためのルールが作られているわけで、それがあるからみなさんが注目したり、興味が湧いたりする。注目があるから、自動車メーカーが投資してやる価値が生まれる。そのバランスを取るためのルールなので、おおいにやるべきだし、それによってトヨタが苦しんで勝つところを見たい。苦しんでこそ、価値がありますから。
サッシャ:僕はGTEクラス。普段、スーパーGTを観ている方々にとって一番近いカテゴリーですからね。実は、24時間走って、最後までコンマ何秒差、1秒差、2秒差の争いをしているのもGTE。GTE単独で切り出しても、相当面白い24時間レースになると思います。
──そして今年も、J SPORTSは24時間ぶっ通しの生中継です。
サッシャ:日本にとって、長年追い求めてきた歴史的な瞬間を見られるんじゃないかと思っています。“三度目の正直”という言葉もありますしね。現場で事前取材し、気持ちなども含めて、画面の裏側、向こう側にあることも伝えたい。ですから、“ル・マンをしっかり観たい” と思ったら、J SPORTSで観るのがが一番です(笑)。私も今年は現地取材という光栄な機会をいただいたので、それを倍返し、3倍返しにできるように頑張ります。
福山:僕も、視聴者の方々がテレビの前で現地にいるかのような錯覚を覚える放送にしたいですね。そういった気持ちになってもらえれば最高です。
二朗:みなさんが言ったとおりですけど、年々、現場からの情報やダイレクト感が増してきているじゃないですか。それだけに甘んじることなく、自分 も現地に行って、起こっているいろんなことを伝えたいですね。
サッシャ:現地からツイッターなどでも情報をアップしますので#jsportsと#jspomsもフォローして下さい!
二朗:ハッシュタグの入れ方がまだよく分かって いないので(笑)、僕のをリツイートするときはハッシュタグを入れてください。
サッシャ:つまりそれは、二朗さんをフォローしてねっていうことですね?(笑)。僕は個人的にインスタのストーリーもどんどんあげたいと思っています。パパッとリアルタイムで伝わりますからね。
二朗:そういういまどきのSNSなどには弱いので、頑張って(笑)。
福山:僕もそのへんは弱いので……。
サッシャ:大丈夫です。僕が一手に引き受けます。というわけで、6月16~17日、J SPORTS1でお会いしましょう!
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高橋二朗
ご存じ、J SPORTSのスーパーGT中継ピットレポーター&GTトークバラエティ『GTV』メインMC。ル・マン24時間の現地取材は1983年から! 日本におけるモータースポーツジャーナリストの第一人者。
福山英朗
J SPORTSのスーパーGT中継の解説者としてもおなじみ。1997&2000年JGTC(現スーパーGT)GT300シリーズチャンピオン。ル・マンには88年に初参戦(C-2クラス2位)、し2000年にLMGT2でクラス優勝。
サッシャ
J SPORTSのスーパーGT中継実況担当。J SPORTSではツール・ド・フランス中継の実況も担当。このほか、J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーターなどラジオのパーソナリティやイベントMCなどでも活躍中。
J SPORTSは今年も24時間生放送!
FIA 世界耐久選手権(WEC) 18/19 第2戦 ル・マン24時間レース(フランス)
6/16(土)
21:30~25:00 Part1【スタート】
25:00~28:00 Part2【プロローグ】
28:00~31:00 Part3【サンセット】
6/17(日)
07:00~10:00 Part4【ミッドナイト】
10:00~13:00 Part5【トワイライト】
13:00~16:00 Part6【サンライズ】
16:00~19:00 Part7【クライマックス】
19:00~23:30 Part8【ゴール】
FIA 世界耐久選手権(WEC)18/19 【ハイライト】
6/24(日)
18:30~19:30 ル・マン24時間レース(フランス)
※放送スケジュールは変更となる場合があります。詳しくはJ SPORTSホームページでご確認ください。
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