飲食店の運営支援などを行うシンクロフードは6月11日、「月別の売り上げ状況に関する調査」の結果を発表した。「月平均売上よりも高い月」については、「12月」の回答率が81.7%で最も多く、「3月」(59.9%)、「4月」(47.5%)が続いた。
反対に「月平均よりも低い月」には、「2月」(61.6%)、「1月」 (50.0%)、「8月」(38.7%)が挙がった。一般的に「2月と8月(ニッパチ)は暇」と言われるが、実際売上も落ちてしまうようだ。
調査は今年5月21日~27日、同社が運営する「飲食店.COM」の会員を対象に実施。284人から回答を得た。
閑散期は「繁忙期に向けた商品開発や販促計画をたてる」という店も
「一年で売り上げが最も高い月」についても、「12月」は65.5%と最多で、続く「8月」(7.0%)や「3月」(6.7%)を大きく引き離している。一方で、「売り上げが最も低い月」には、「2月」(31.0%)、「1月」(25.0%)、「8月」(13.4%)が並んだ。
しかし、低迷する売り上げに対して、飲食店はただ手をこまねいているわけではない。自由回答形式で対策を聞いたところ、「人件費を下げる」「グルメサイトやSNSでの発信、イベント開催などで集客を強化する」という策が寄せられた。
「イベントを行うなどして売り上げを支えている。割安感のあるイベントや体験型のイベントだとある程度集客できる(東京都/フランス料理/2店舗)」
「経費の節約をして乗り越えています。まず人件費。身内で店を回し従業員さんは休み、または遅く出て、早く帰ってもらう」(東京都/ラーメン/2店舗)
ほかには、
「繁忙期に向けた商品開発や販促計画をたてる。売り上げの低い月の売り上げを上げるのではなく、良い月にきっちり売り上げと利益を作る」(東京都/アジア料理/1店舗)」
など、閑散期を「繁忙期に備える時間に充てる」と捉えている経営者もいた。