マクラーレンはリザーブドライバーのランド・ノリスを今季他チームに貸し出す可能性はあるが、来季以降にまでわたる長期契約を認めることはないと、チーフエグゼクティブのザック・ブラウンは述べている。
18歳のノリスは、将来有望な若手として高く評価されており、2017年ヨーロピアンF3でタイトルを獲得、今年F2に昇格し、第4戦終了時点でドライバー選手権をリードしている。
彼に注目している関係者は多く、最近ではレッドブルがトロロッソで不調の続くブレンドン・ハートレーの後任候補として検討、マクラーレンに貸し出しを打診した。
しかしながらマクラーレンは、レッドブルが2019年を含む契約を望んだため、オファーを断ったといわれる。
現在のレースドライバー、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンのいずれも、来季の去就が未定であり、マクラーレンとしてはあらゆる選択肢を残しておきたいはずだ。その選択肢のなかには、ノリスを2019年にレースドライバーに昇格させる可能性も含まれている。
現時点ではノリスがトロロッソに乗る可能性は低そうだが、短期的な契約で、そのなかでノリスが有意義な経験を積めるのであれば検討するとブラウンは述べた。
カナダGPの週末、今季ノリスをトロロッソに貸し出すことに関心があるかと尋ねられたブラウンは「もしランドにとって経験を積む機会があるなら、我々は検討するだろう」と答えた。
「ランドはマクラーレンのドライバーだ。彼には我々のチームにおける素晴らしい未来がある。長期間の契約でランドをよそへやることに興味はない」
マクラーレンは今年もトップグループへの復帰を果たせておらず、それを考えるとアロンソが今シーズン末でF1から引退する可能性は低くはない。
将来のプランについてSky Sportsに尋ねられたアロンソは「分からないよ。2019年はまだ大分先だしね」と答えた。
「いつも夏休みの後に決めることにしている。今年も同じだよ」
「重要な決断になることは間違いない」